バランス

「出物腫れ物所嫌わず」と言う言葉があるが、私達は生身の肉体を有している限り、いくら努力しても真っさらにして清廉潔白にはなりきれない。

つまり、私達は誰もが理性や知性による表の顔と、本能による裏の顔を持ち合わせている訳で、日々日常は心の奥底から湧き起こる「野獣の想いや衝動」を知性や理性によってコントロールして、人様に迷惑を掛けないようにしているのが実態である。

まあ、他の動物に比べ、身体も小さく身体能力も劣る私達が、地上における生き物の頂点を極めるまでに繁栄したのは、集団を形成し共同体に属することで、お互いに助け合って身の安全と安心を確保し子孫を増やしてきたからで、その意味から、理性や知性とは共同体の秩序を作り上げ守ることで学び得た知識や知恵であり、私達の心を本質的に解き放つものではないことは容易に想像がつく。

つまり、私達の本質は、普段意識しない「潜在意識」の中に隠れている訳で、簡単に言えば「色気や食い気」に纏わる衝動や情動である。そんなことから「飲む打つ買う」は男の甲斐性だとか、グルメやお喋りやファッションやメイクなどの「その場の限りの楽しみ」が、女性の本質や本性だと言われる所以も理解できる。

つまり、極論すれば、寂しい話しだが「分かっちゃいるけどやめられない」のが、私たちの本質なのである。

そして、さらに言えば、健康や社会的に、また倫理的にも問題がないとすれば、男性は朝寝朝湯に、酒や女やギャンブルの放蕩生活がステータスに、その一方、女性は美味しいものを食べ、お洒落して、いろんな男性と楽しく生活することが人生の目的になるかもしれない。

しかし、現に私達の生活をよく眺めてみると、お金持ちの中には、そんな生活をしている人もいる一方、程度の差こそあれ、誰もがプライベートな生活では、結構でたらめな生活をしているわけで、煩悩に生まれ煩悩に生き煩悩に死んでいくのが私達人間であることは確かである。

多くの社会制度や社会インフラ、政治体制や時の政権、宗教組織や経済金融システムなども、基本的には私たちの欲望や欲求を満たすために編み出された社会システム基盤であり、今日的な「安全安心便利快適」を追い求める社会の傾向も、私達の潜在意識に眠る欲望や欲求を具現化する営みに過ぎない。

さらに、困ったことに、欲望や欲求には切りがないことで、今仮に「安全安心便利快適」が満たされ、さらに上の欲求である「かけがえのない存在」になり得たとしても、さらにとんでもない欲望を抱くのが私達人間であって、常に変化する生活環境は風寒暑湿に集約される外的要因(外邪)として、私達の身体の内部に内的な変化(内邪)を及ぼし、様々な感情や情動や邪念を抱かせることは、ご案内の通りである。

そんなことから、ある年齢になればそれなりに、世間の出来事も、ある程度寛容に捉えられる訳だが、どうも最近は、「知性や理性」にしてもまた「本能や欲望」にしても、極端な方向に傾く傾向があり、極めてバランス感覚の悪い社会や時代になったように思う。

自由、民主主義、公正公平平等、差別や偏見の排除、法による支配や善意や正義感を建前とするグローバリゼーションの流れも、結果的には「富の偏在や格差の拡大」を生じ、人間の「知性や理性」は美徳どころか、悪徳に通じる悪魔の知恵といった様相を呈しており、知性や理性に限界があることや、そんな頼りない知性や理性に頼らねば社会の正義も美徳も秩序もあり得ない現実に、人間の無知無明や傲慢さの根深さが読み取れる。

そんな中、いま国会では森友学園に絡む財務省の公文書書き換え問題が浮上しているが、この騒動に絡む人たちの倫理観や人間性を問い正す前に、マスコミを始め私達の意識や常識など、社会全体が何処か偏った思考や病理に巻き込まれていることに気づく必要があり、日本人特有の「場の空気や雰囲気」に流されないように注意する必要があると思う。

まあ、本来なら、新聞やテレビやラジオ、マスコミやマスメディアなどが、多方面にわたる分析をして、しっかりしたジャーナリズムを展開すべきだが、天下の大新聞やテレビ局はご案内の通り、嘘や捏造でエンタテインメント化し金儲けに主力を注いでおり、良からぬ勢力に利用されている感じがする。

まあ、最近のマスコミの偏向報道には、芸能コメンテーターは別として、学者や専門家や解説者の中には、人間として資質を疑うものもいて、魂を売り渡してまでもお金や地位にしがみつこうとする生き様には、知性も理性も感じられない。寂しい限りである。

そんな訳で、こちらは貧するが故にそんなアホな連中とは全く無縁にて、暖かい春の日差しに、花木や女性の春めいた服装に見とれる日常に、感謝感激雨あられ、ブリキにタヌキに蓄音機である。

全てに互いに程よいバランス感覚にて、ホルモン・フェロモン全開にして、分け隔てなく与えられる春の恵みに、心から感謝したいと思う。

潔く咲きて散りゆく桜に想いを託し、とにかく愛と正義と勇気を信じて頑張ろうと思う次第である。

jpkanamori について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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