4月1日はエイプリルフールである。しかし、今日のように嘘と偽装で固められた社会では、毎日がエイプリルフールと言える。
「嘘も3回言えば本当になり、真実も3回嘘だと言えば嘘になり」それに、社会の変化が著しく、いちいち真相を斟酌している暇もない。
そんなことから、今国会で問題となっている森友学園なども、国が国有財産を買い戻したのだから、疑惑は晴れないが、関係者の利得や保身の真相や究明などはいい加減にやめて、私たちの喫緊の課題である国防とか教育とか福祉とか働き方とかについて、もっと踏み込んだ国民的議論を、政治家や官僚が先頭になって推し進めていくことを優先すべきだと思う。
また、今日の社会はグローバル化に伴い、価値観や世界観が多様化し、風紀が乱れ倫理観や道徳観が失われてきてはいるが、女性が男性と肩を並べて対等な関係になれば、不倫や離婚や再婚が増えるのは当たり前の話しで、それを持って、今までの男性優位の社会の方が良かったとは言えない。
なぜなら、男女の性差や偏見がなくなり対等になればなるほど、女性は子育てから解放され、子育てと恋愛が切り離されて別物になっていくからで、今後もっと社会が人間の特性を客観視できる社会になれば、恋愛もセックスもスポーツのようなものとなって、いろんな意味で、自由で豊かな社会になるものと思う。その意味から不倫も文化である。
そんな視点から、世間のスキャンダルに目を転じれば、山尾志桜里議員と倉持弁護士の関係などは、時代の先端を行くもので、何ら社会的にバッシングを受けるものではない。飽くまでも、当事者間のプライベートな問題であり、文春やマスコミが取り上げるのは金儲けのためである。
まあ、それほど人間は複雑な関係性や利得に生きている訳で、この世に生まれた限り誰もが1人でも多くの人と交わり楽しくやりたいと思っている訳で、世間は自らも様々な願望や欲望を持ちながら、やっかみや憧れから人を批判したり、金儲けの道具にしたりしている訳で、笑ってしまう。私的には違法行為はいけないが、やりたい人は自分の責任の範囲で、何でも勝手にやればいいと思う。
そんな訳で、エイプリルフールを待つまでもなく、日々日常の時候の挨拶から、お世辞からビジネストークから、病人や障害者への優しい嘘まで、社会は嘘偽りで成り立っているのが現実であり実態である。
そんな社会に転がって、過ちや失敗を繰り返すも、未だに無知無明にて迷いに迷って明日の行くへも定かでない私としては、自分を映し出す鏡もなく彷徨い続けるしかない訳だが、マスコミが報じる世間の駆け引きや彼らの捏造から、日々日常の優しい嘘やお世辞に至るまで、その背後に隠された真実や真相には、とても力不足で永遠に辿りつけそうもない。
しかし、そんな嘘偽りにこそ、私達の本質がある訳で、そんな嘘偽りに触れることこそ、人生は美しく楽しいのではないかと思う。
そんなことから、露骨にパフォームする「AKBやK-POPやBENI」などの歌や踊りにも、最近は女性の本質やメッセージが込められていることが分かるようになって、軽薄短絡的な彼女らの想いを、素直に受け止め楽しめるようになった。
そんな訳で、時代は大きく変わり、性差もなくなって、確実に昔より男女対等な良い社会になりつつある。狭い了見や古い固定観念に囚われていては損である。社会の常識や世間の評価に囚われ、自分の想いを押し殺して、自らの虚構やフェイクに生きても意味がないからである。
そんな思いに、新たな出会いを信じて、この週末はお花見に興じて春を思いっきり楽しもうと思う次第である。
