昨日は秋を求めて、白金台の「国立自然教育園」を散策してみたが、平日だったので来園者も少なく、武蔵野の森を思う存分に探索することができた。
しかし、今年は11月の中旬としては暖かく、木々の紅葉もイマイチで、深まりゆく秋を体感したかった私としては、肩透かしを食ったようで、つまらなかった。
それに、普段ならその場その場で会話が弾み、それなりに楽しい交わりが持てるのだが、このところ人に話し掛けるのが妙に億劫になってしまい、昨日はそんな交わりも持てなかった。
まあ、木々の木漏れ日に巣食って獲物を待ち受ける大蜘蛛の様子も野鳥の声も、何か精彩を欠いているような感じがしたのはなぜだろう。不思議に思った。
それでも、繁華街や電車の中とは違い、空気の匂いがして、気分は爽快、足取りも軽く、改めて私達のルーツは自然にあることを実感した。
しかし、帰りは例の如く秋葉のヨドバシカメラに寄り、最近発売となったMacbook Airやガジェットを物色し、小田急で弁当を買って帰宅した次第だが、何かと自分の中に混在する「斬新さと自然回帰の想い」の落差には呆れ果てる。
まあ、何事も変化と多様性に満ちているから楽しく、バラエティに富んでいるから面白いのであって、毎日同じことの反復では退屈してしまう。改めて惰性とマンネリを嫌う自分を知る思いがした。
そんな訳で、伝統と超近代的なものが混在する日本は、やはり文明国の中でもピカイチだと思うが、そんな中にも「 井の中の蛙大海を知らず」となってはガラパゴス列島になり兼ねないので、積極的に新たな出会いに身を置き、頑張ろうと思う次第である。