愚かな

ご案内のように、日産のV字回復を果たしたカリスマCEO カルロス·ゴーン氏が、19日東京地検特捜部により、50億円にも及ぶ金融商品取引法違反の容疑で逮捕された。

金融商品の不正操作による役員報酬の誤魔化しや数千万円にも及ぶ家族旅行や世界4都市に所有する家宅購入経費を子会社に肩代わりさせるなどの不正経理が内部告発により発覚し逮捕に至った訳だが、コスト削減に疲弊する現場の社員や2万人にも及ぶリストラ社員や家族の憤りは、ひとかたならぬものがあると思う。

考えてみれば、バブル崩壊時の構造改革なんかも、かなりの「まやかしもの」で、「痛みを分かち合う」とか言いながら、人間の理性や性善説を巧みに改革の柱に据えて、改革の推進に携わった竹中平蔵や片山さつき氏らの言動をみても、彼らの本音や建前には目に余るものがあり、エリート以前の問題として、人間性を疑わざるを得ない。

まあ、今日の学問は金儲けのための学問であって、真理や真実を追求するものではない。ましてや、己を犠牲にして、自由や平等を実現し、差別や偏見の根絶を目指すものではない。お金と見た目が全てであり、愛を形にしていたら理解されないばかりか破綻して乞食になってしまう訳で、ほんの一部のエリート達が世界の富を独占し、優雅に便利に快適に過ごすことを下支えするようなグローバルリズムなら、全く意味を為さない。

「自由、平等、民主主義、差別や偏見からの開放、法による支配と秩序」などと言えば聞えはいいが、現実には一部の支配層の既得権益を守る手立てであって、正義が形とならぬ制度や法律など、そこらの盗人の所業と何ら変わらないような気がする。

そんな想いに、私的には、世間の権謀術策の炎から離れ、身近な絆に平凡に憩える幸せを痛感する訳で、この幸せを胸に、残されし日々を楽しく平安に過ごしていこうと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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