駅伝に思う

「敗軍の将、兵を語らず」と言う諺がある。 戦いに敗れたものは、 戦いの経緯や武勇について、語る立場にないと言う意味から、失敗した者が弁解がましく発言したりするものではないという戒めである。

確かに敗因を語れば、弁解がましくなり話せば後味が悪い。聞いた方も「残念だったね。次回頑張って!」としか言いようがない。多くを語ることはタブーであり美しくない。

そんな風に思ったのは、箱根駅伝で5連覇を成し得なかった青学の原晋(すすむ)監督が、メディアにちょっと出過ぎではないかと思ったからで、メディアも、原監督などより、優勝した東海大の両角速(はやし)監督をひっぱり出して勝因を語ってもらった方がいいように思う。

まあ、それだけ青学の復路の猛追がドラマだったとも言えるが、それにしても、往路の4区5区の失速は想定外で、何事も伏兵は潜んでいるものである。

ところで、 メディアによると、原監督はTwitter を始めたそうで、フォロワー55万人を目指していると言うから驚きである。まあ、最近は講演会やマスメディアから「ひっぱりだこ」で、場慣れし、タレントになってしまっている節も伺えるが、時代に則した大会運営の一翼を担うものとなればいいようにも思う。

まあ、アメリカのトランプ大統領も Twitter で短文を世界発言する時代である。「敗軍の将、兵を語らず」では、もはや時代遅れなのだろう。

まあ、言っても言わなくても、あっという間に情報が掻き集められ、プライバシーなど無きに等しいので、変な憶測や中傷を拡散されるより、積極的に情報を発信していく方が、世間から賛同を得られるかもしれないからである。

まあ、「火のない所に煙は立たぬ」どころか、「火のない所にも煙が立つ」訳で、そんなガスネタを鵜呑みにしてもうまくないし、まあ、毎日がエイプリルフールと思っていれば間違いないが、私達が日頃参考にしているWikipediaさえも、良からぬ分子によって書き換えられていると言うから油断できない。

そんなことから、世間から正しい認知を得るためにも、情報は自ら発信していく必要がある。それに、自ら情報を発信するとなると、普通の人間なら自分の言葉に責任を持つようになるから、そんなことも、まともな社会を形成することにつながるものと思う。

しかしながら、中には知名度が上がれば、欲得に目が眩みタレント化して体制擁護に回ってしまう人もいる訳で、そんなみっともない生き様を世間に晒さぬよう、少なくとも、リーダーやエリートたるものは、何事にも、日本人の心意気と礼節を示し、自分の立場を離れ、ものごとを公平に見られる人間であってほしいと思う。

そんな想いに、来期は「東海大一強」と目される箱根駅伝に、母校青学のさらなる健闘を期待する次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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