競泳の池江璃花子選手(18)が、白血病と診断され完治するにはどうも2年ぐらいかかるらしい。 東京オリンピックでの活躍が期待されていただけに残念である。

たぶん本人も水泳一筋に打ち込んできただけに、かなりショックを受けていると思うが、命あって物種、オリンピックが全てではないから、気持ちを入れ替え、今はとにかく病気療養に専念して健康を取り戻してもらいたいと思う。

しかし、そんなことは本人でないから容易く言えることで、本人にしてみれば長年の努力と夢と希望が水泡に帰してしまった訳だから、諦めようにも諦められないのではないだろうか。

しかし、人生とは概してそんなもので、人によっては自暴自棄になったり、神をも恐れぬ人格変質者に変貌してしまったりすることもある。

しかし、現実的には、事故や病気で夢や希望を失っても、残されたリソースをうまく活用して生きていくしかない訳で、株取引ではないが、物事は何事も大筋は成り行きで、あまり深追いせずに、リスクを最小限に食い止める知恵を持つことが大切である。

折しも、春は受験や就職のシーズンであるが、そのほか結婚や離婚、病気や事故や災難、愛する人との離別など、ややもすると夢や希望を失い兼ねない人生の岐路に立たされることも多々あり、数え上げたら切がない。

そんなことから、在家を捨て仏門に入る人もいると思うが、仏門に入っても、理想と現実の狭間に苦しむことは一緒であり、その辺は、程よく諦める知恵を持つ方がいいと思う。

ところで、煩悩と執着は私達人間の本質であり、激変するIT社会にあって理性やメンタリティが求められる時代とは言え、生命維持の骨幹を為すフィジカルな欲求や偶発性への嗜好は、私達そのものであって、代役では務まらない。なのに、それを人工的なアルゴリズムの中に封じ込めてしまったら、それは個性の喪失であり生命の退化になる訳で、既存の社会システムや社会制度(既存の冠婚葬祭プロセス)では、その役割を充分に果たせなくなってきたことは、ご案内のとおりである。

つまり、欧米先進諸国では、婚姻によらぬ婚外子が5割を超えており、葬儀なども既存の社会システム(葬儀)では、悲しみや苦しみを拭い去れずに、青森県の恐山のイタコの呪術に委ねる人もいる訳で、現在の社会システムはかなり破綻してきたように思う。

然れども、社会に暮らす以上は、お隣の韓国のような蛮行は許されない訳で、やはり信用と信頼が第一であり、個人の趣味嗜好が社会のモラルやマナーやエチケットを著しく侵害するものであってはならないし、反対に不倫などへの行き過ぎた制裁は、人間の本質を打ち消してしまうことになるから、もう少し控えたらどうかと思う。

そんな訳で、とにかく人工知能社会に生き残るには、私達のフィジカルなシステムが発する欲求や感覚や感性に耳を傾けることに間違いはなく、来たるべき時代は、これまで以上に、自らの身体のシグナルに耳を傾けることが必要になるものと思われる。

そんな訳で、池江璃花子選手も、この際だから、下手な近代医療に頼らずに、これまで以上に、自らの身体が発する神のシグナルに耳を傾け、アスリート人生の見直しに専念したらどうかと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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