東日本大震災発生から8経過し、平成で最後となる追悼集会が全国各地で被災日の11日に行われたが、復興庁によると、避難者は1年前に比べ約2万人減り、51778人(27日現在)とな一方、福島では今なお東電福島第1原発事故の影響から32600人が県外で避難生活を送っている

人工地震によるテロ被災だとか、ウランを濃縮していたとか、いろんな噂を耳にするが、原子炉の底に焼け落ちたデブリを取り出し安全な形で敷地内に保管が完了するには40年もかかるそうで、故郷を追われ被災生活を続けている人は本当に可哀相で気の毒である。

この激甚災害を契機に、私たちの生活意識も大きく変わったが、日々の生活に追われ当事者意識を持って被災者に寄り添うまでのこともなく時が過ぎてしまい、何か釈然としない後ろめたさを感じる。

そんな想いに、今日は16年前に亡くなった母の命日で、窓辺に目をやれば、春の光に包まれ今年も庭の木蓮が本当に立派な白い花を咲かせている。思えば、母が亡くなった年も本当に見事に白い花を咲かせてくれて、弔問に来てくれた方々にお褒めの言葉をいただいた。

そんなことも16年も前のことになってしまい、春の日差しに遊ぶ二匹のワンちゃん達もいつの間にか私達を飛び越えて超高齢犬になってしまい、今は病院通いしている。

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵におなじ。」とは、

『平家物語』第一巻「祇園精舎」の一節であるが、後数年もすれば、すべてが無と化す現実に、唯ひたすら今が尊く思える。

そんな想いに、この木蓮の木のように、焦らず慌てずゆっくりと、家族や仲間たちと変わらぬ想いの中に、いつまでも季節を愛でつ親しむ日本であってほしいと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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