神話

パクリ文化の中国製品を買うにはかなり勇気がいるが、コスパの良さから思い切ってHuaweiのパソコンを買ってみた。しかし、驚きのperformanceと作りの良さにはびっくりした。一頃の中国製品とは別もので、これでは日本のパソコンメーカーが太刀打ちできるはずがない。工業製品を製造する工業機械の分野では、まだ中国より日本に分があると思うが、コンシューマー向けの製品では、完全に中国に先を越され「モノづくり日本の神話」は崩れ去った感がある。

新通信規格5Gを巡る覇権爭いから、米国が中国を目の敵にするのも中国の技術力の高さに脅威を感じているからで、ここまで完成度が高いとパクリ文化も大したものである。

ところで、Huaweiといえばパソコンだけでなく、ライカのレンズを搭載した高級スマホが有名で、最近売り出されたフラッグシップモデルは、iPhoneを上回るスペックなのに価格が安い。さらに、時を同じくして売り出されたサムソンの最新スマホも何か色褪せてしまって、中華スマホの質感や性能の良さから、ついにスマホの牙城サムソンにも暗雲が立ち込めてきた感じである。

まあ、購入したばかりだから、使ってみないと分からないが、どうせパソコンは4~5年が寿命だから、今のところは快適なので、良い買い物をしたと思う。

ところで、最近の韓国や中国の国家戦略は、戦後の日本の高度成長路線をひたすら走っているような感じで、もう少しするとインドや東南アジアの低所得国が低価格競争に参入してくるから、コストを売りにしていたら何れは破綻することになる。だから、まだ日の高い内に産業構造の転換を図り、イノベーションから付加価値のあるモノづくりを推し進めていかないと、また低所得国に転落しか兼ねない。

まあ、パクリ文化が何処まで通用するか分からないが、この先パクリでは勝負できる可能性は低いと思う。しかし、この繁栄は米国の大学やIT企業から帰国した300万人の海亀族と言われる技術者によるもので今は破竹の勢いがある。まさに教育の力によるものだが、さらに彼らの思考パターンは米国のエリート集団筋金入りのポストモダニズムである。彼等の神をも恐れぬ超現実的な生き方には「今、オレ、金」と自分の潜在能力を信じている訳で、私的にはとてもついていけない思想だが、それが世界の主流であるから仕方ない。多勢に無勢、私のようなノスタルジックな人間ではスタートの時点で負けておりお払い箱である。多くのアスリートが言うように、自分を信じて神をも恐れず突き進む超現実的なチャレンジ精神に燃え立つのが今流のエリートであり、現実に世界はそんな連中によって動かされている。

そんな訳で、いよいよ新生日本が始まる。東京の街は何処も彼処もハングルや中文や英語ばかりで、電車に乗るにも一苦労する。正に国際都市「東京」だが、これが日本流の「おもてなし」とは言え、パリやロンドンの街の雰囲気を踏まえると、何か腑に落ちないものがある。

そこで、そんな目線で街を改めて眺めてみると、横浜の中華街では中華資本が日本人相手にビジネスしているし、東京の都心でも結構日本人ではなく外資が日本人を使ってビジネスしているような気がする。外資が外国人観光客を相手にビジネスしている訳である。

まあ、グローバリズムとはそんなものを言うのだろうが、何か文化を乗っ取られたような嫌な感じがする。しかし、現実には少しでも安くて良いものを求める消費動向に合致しなければビジネスは成り立たないので、結果は時流に沿った考えにパラダイムシフトして生き延びるしかないと思う。

昭和平成は過去の過去。令和には令和の生活スタイルがある。そんな風に気を取り直して、この連休は何処に行っても混み合っているから、少し落ち着いて、孫たちからも離れて、身辺整理でもして過ごしてみようと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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