初夏

もしこの春に裏庭の草刈りをしなかったら、長年転がっていた植木鉢やプランターの片付けや使わなくなった犬小屋などの廃棄を、この時期にすることはなかったと思うが、物事は始まれば完結するまで止められないから実に厄介である。途中でやまらない、やめられないところに、ある種の病理がある。

でも、慣れぬ作業で腕や肩が痛くなったが、一気に終えることができて良かった。一人でコツコツと毎日少しづつやっていたので、隣家や裏の奥さんから冷たい飲み物やお菓子や日除けのサンバイザーを頂いたり、藪蚊に刺されながらの立ち話も普段ないことなので楽しかった。

それに、何よりもトカゲやムカデやゲジゲジ、ダンゴ虫やハサミ虫やミミズなどの地中生物の生態が事細かく観察できたことや、ギャアギャアや野良猫までもが近くにやって来て、反対に私を観察しているようで、彼らにとって私は侵入者、かなり特異な生き物に見えたのだろう。

いずれにせよ、昨日のガレキの収集日を持って、引き受けた仕事はすべてが終了し、晴れてご赦免となった。途中、妻や妻の知り合いから市民会館のステージ写真を頼まれたが、慣れぬ朝の作業で手が震えてしまい、手ブレを止めるのに一苦労した。何とか事を得たが、何事も用意周到、よく前後を考えて物事はしないといけない。

後は以前に薬害が発覚するまで除草剤を撒いてもらっていた植木屋さんが何とコメントするかが楽しみであるが、様子をみてイチジュクやザクロなどを植えてみようかと思うが、考えてみると実のなるまで生きられらかが問題である。

ところで、新元号「令和」の時代は、青天井で、かなりの分野で既存の枠組が外れ、物事が一気に刷新されるようである。買い物もキャッシュレス化が進み、信号機が5Gの基地局になるようで、益々IOTへの弾みが加速される。

私的には、この春に予約販売となっていたHuaweiのスマホを買うつもりでいたが、米中貿易戦争の余波を受け買えなくなって残念至極である。しかし、確かに5Gを制覇するものは市場を制覇するどころか世界を支配できる訳で、何としても米国が中国共産党の手先であるHuaweiの躍進を阻止しようとする理由も理解できる。

日々の買い物から趣味嗜好、家族構成から交友関係、健康情報から資産状況、公共交通機関の利用や自動運転まで、生活全般に亘るプライベートな情報が5Gの時代では、すべて筒抜けになってしまうからで、分散台帳管理方式によるキャッシュレス時代の幕開けは正にパンドラの箱である。

つまり、私達は性別や学歴や資産や健康状態や思想信条や宗教観や社会的な信用度などにより峻別されランクづけされる時代が到来するからで、皮肉にもキャッシュレスが、銀行業務を始めお役所業務など、最も規制緩和や撤廃が難しい分野や部門の規制や枠組を破壊することになり、令和の時代は「何でもあり、青天井の時代」と言われる所以がここにある。

低金利政策を続ける日本からお金が米国に流れ、米国で金融システムが崩壊するシナリオは今日進行中らしく、石油資源に紐づく国際金融システムの崩壊は間近らしい。

そんなCHAOSな覇権争いに、誰が勝利するのか分からないが、考えてみれば、ちょっとした災害で通信障害や移動交通システムに支障が生じることから、かなりリスキーな社会システムな訳で、そんな軟弱なシステムに頼る近代社会そのものが、私的には狂気の沙汰であり、欲得絡みの奴隷管理システムの成れの果てとしか思えない。

いずれにせよ、人から与えられる「安全、安心、便利、快適」ほど、怖いものはない。私的にはスマホ情報もほどほどに、意識を身近に引き寄せ、机上の空理空論や虚構や妄想とも思える社会システムや哲学や宗教思想に惑わされないよう、身近な関係に臨場感を持って生活していこうと思うが、離人症絡みのメージの世界に遊ぶことが好きな私としては、これほど苦手なことはない。

そんなことから、今週は久々にカメラ片手に離人的にイメージの世界に遊んでみようと思うが、初夏の日差しも結構きついので、草刈りで得た豆知識を活かし初夏の日常を楽しもうと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
カテゴリー: 未分類 パーマリンク