信じればこそ…

サービスを一定期間利用して料金を支払うサブスクリプション形式のサービスが、最近多くなっている。気づいたら、携帯に始まりアマゾンなどのクラウドサービスやアプリなど、個別では少額だが馬鹿にならない。

そんな中、最近メールが届かなくなり調べてみたところ、googleのサービスが様変わりし、ストレージ枠を広げないと、メールが使えなくなることが判明した。ウエブメールはタダだと思っていた私としては寝に耳に水だが、仕方なく年間契約した。

年額2200円(月額190円)と少額だが、Appleの月額130円と合わせると320円となり、スマホを快適に使うには必要最低限の出費である。

まあ、「塵も積もれば山となる」と言うが、電気ガス水道などに加え、最近はネット回線も必要で、世間並みに暮らすには、光熱水費や固定資産税、住民税や介護や健康保険なども支払わなくてはならないから、このようなサブスクリプションは、普段から心して控えないと固定費が嵩み、不慮のことがあると破綻しかねない。

ところで、今後益々キャシュレスや税の申告や行政手続きなどのIT化が進み、何から何までパソコンやスマホを介して処理するようになると、不慮の病気や事故でログインパスワードが分からなくなってしまうこともある。デジタル資産は個人に属するものだが、ご家族や身内の人にとっても大切な資産なので、IT時代だからこそ「終末ノート」的なものは普段から作成しておく必要がある。

まあ、人によっては墓場まで持っていかねばならぬ秘密もあり、必ずしも全てを知ることが賢明とは言えないが、「知らぬも佛」とはよく言ったものである。

まさに「秘すれば花…」は、お化粧や髪型に余念のないご婦人には直ぐに通じるものがあるが、男性でも最近はお化粧している男性もいて、ムダ毛処理や匂い対策なども含め、現実を具に披露しては千年の恋も覚めてしまうことは確かである。

まあ「出物腫れ物所嫌わず」、まさに私達の肉体は塵や埃に塗れ、さらにバレエのダンサーなどと比べれば、この世のものとも思えない風体な上、一皮剥けば汚物の塊で、汚れや穢れを上手にカムフラージュしたものが、ダンサーならぬ私達人間の正体であり、とても清らかで美しい存在とは言えない。

そんなことから、何事も「秘すれば花…」は金言である。つまり、世間はイスラエルの歴史学者ユブァル・ノア・ハラル氏が言うように、国家も国民も、企業や法律も、さらに人権や平等といったものまでもが、真実を隠し持った嘘偽り虚構の所産であり、その虚構を信じることで、見知らぬ人同士が協力し合い社会秩序が保たれ、この世界が成り立っているところが実に奇妙で面白い。

時に、G20大阪サミットも終わり、強大な権力を持て余し、何をどうしてよいのか分からぬ世界のリーダー達の共演も、行き詰まった世界の混乱と矛盾を打開する手立てにはなりそうもない。

差別や偏見はあってはならないが、世界中の人々がクルマに乗りステーキを食べるようになっても、現実的には困る訳で、かっての欧米の植民地政策や中国共産党の民族政策なども、あってはならないことだが、自らが食いつないでいく方便なのかも知れない。

そんなことから、「天は人の上に人を造らず…」とは福沢諭吉先生の「学問のすすめ」にある有名な言葉だが、読み進めると、世界は不公平・不平等だからこそ、学問をして己のスキルを磨けと書いてあり、弱肉強食を肯定している。

つまり、人生は人頼み神頼みではダメだと言っている訳で、そんな嘘と矛盾で塗り固められた現実を踏まえ、必死に精進し虚構に生きる知恵なくして、幸せにはなれないのである。

この動画ではないが、信ずればそこ、ダンスも楽しい。それでいいのではないかと思う。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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