古いビデオテープをデジタル化しているが、保存状態が悪いと劣化してしまい、ノイズリダクションしても救えない。
日頃の管理がものを言う訳だが、テープに限らず、私達は常に新しいものにコンバートしていかないと、過去の貴重な経験を将来に活かすどころか現状を維持することさえ難しい。
歳を重ねれば、いずれは劣化したビデオテープのようになってしまうが、それでも観察力を身につけ、周りの変化に自分を合わせていく努力をするとしないとでは、雲泥の差が出るものと思う。
そんな想いから、周りを伺うと、今年は朝夕が涼しく、あと1カ月もすればお盆になると思うと、夏らしい夏が来ない内に夏が終わりそうで、ちょっと寂しい。
もう少しして、学校が夏休みに入ったら、真夏のジリジリを今年も孫と楽しもうと思うが、孫娘も私との食べ歩きを楽しみにしているようなので、今年もリックを背負い水筒を下げ、なり振り構わず弥次喜多道中できると思うとワクワクする。
昨年はマグロ切符で三浦漁港へ出掛けたが、品川に向かう帰りの電車で、船着場で買ったスイカを孫と食べたのが今でも忘れられない。大人同士の旅ではとても味わえない旅の思い出である。
常識、世間体、マナー、エチケット、どれをとっても、社会生活を円滑に進めていく知恵であり必要な社会性であるが、時には私達の想いや本質と異なり同調圧力になってしまい、本来の目的や趣旨を逸脱したものになっている。
そんなものを、子供はぶち壊し、新たな視点を授けてくれる。そんなことから、今年の夏も孫と連れ添い童心に帰って、昔のビデオに残る笑顔を取り戻そうと思う。