時代

ワンちゃんの寿命は人間よりはるかに短く、犬の1歳は人間の15歳に相当すると言うので、犬と人間の年齢対応表を調べてみたら、超小型犬のカニンヘンダックスは晩年は1年で4歳歳取るようで、ワンちゃんの15歳は人間の76歳に当たると言うから、16歳と4ヵ月で昨年11月に亡くなった我が家のクーちゃんは何と81歳と4ヵ月の天寿を全うしたことになる。さらに、後に残されたJanian君は今現在17歳と7ヵ月になるから84歳と4ヵ月の老犬である。

元気でよく食べよく吠えるが、寝ていることが多くなり時々コトンと床に躓いたりして、さすがに足腰の衰えは隠せない。時折り遠くを見て黄昏ている姿には、何とも言えない哀愁が漂う。

そんなワンちゃんも人間も高齢化する中、今日の世相は能力第一主義で、表向きには助け合いとか差別や偏見のない共生社会を目指すとか体裁のいいことを言っているが、実際は人件費の削減に伴い過酷な労働を強いて、弱者救済など二の次になっているのが現実で、今日の社会は「終わりなき戦い」無限競争社会に突入しており、いつ足を掬われるか分からない「変化と多様性」への最適化が生き残るテーマとなっている。

まあ、世界的なグローバリズムの流れから新自由主義を唱えるスーパー金融エリートたちは、まさにダーウィンの進化論「自然淘汰や適者生存」を基に、社会ダーウィニズム運動を隠れ蓑に、新たな階級闘争を推し進め、明らかに格差階級社会の誕生を容認し肯定している訳で、根から「痛みを分かち合う心」など持ち合わせていない。

AIの導入やキャッシュレス、次世代通信規格5Gにしても、ブロックチェーンにしても、全てのデーターが一元管理され社会信用度がスコア化され、人間の峻別化が行われる訳で、将来はどちらかと言えば、共産主義的な社会主義体制に収束するのではないかと思う。

まあ、日本の庶民は構造改革を機に、大企業優遇政策から、いずれは庶民に恩恵がもたらされると言うトリクルダウン理論を展開した竹中平蔵ら御用学者にまんまと騙された訳で、それが証拠に痛みを分かち合うどころか、自らがパソナの取締役に就任して非正規雇用の拡大に取り組み、日本の労働市場を低廉化し、今ではそんなことは微塵にも口にしない。

「適者生存」この言葉は、まさにマルクス共産主義の唯物史観の根幹を為す言葉であって、ある意味において、私たちの生存そのものを否定する言葉でもある。

そんな現実に、私としては、社会の流れはそれとして、これまで連れ添ったワンチャン達との日々日常を心に、大自然の法理と摂理を信じて生きていこうと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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