長年使ってきたキャノンのプリンターが壊れてしまった。警告ランプを発しながら作動しない。取説を読むと5回の点滅はプリンターヘッドの故障とあったので、早速アマゾンに出品している中国企業からダメ元で購入したところ見事に蘇った。無条件に嬉しい。

ところで、毎年一月の大学センター試験の頃は大寒に当たり、寒さが一段と厳しくなる。雪が降る年もあり、2月の節分をピークに3月にならないと、三寒四温と言った言葉は使えない。

それなのに、今年は異常気象によるものか、朝晩は寒いが日中は3月なみに暖かい。私はこの冬は寒くなりそうな気がしたので、昨年早めにダウンのロングコートを買って防寒対策に万全を期していたが、この分ではあまり着ない内に冬が終わってしまう。

まあ、軽くて暖かいのでお気に入りだが、年明けのバーゲンセールで、何と5,000円もプライスダウンしておりガッカリした。気に入っているだけに2か月も経たない内にバーゲン対象とは…トホホ悲しくなったが、半額ではなかったことがせめてもの慰めである。

ところで、そんな買い物事情を此処でちょっと深掘りしてみると、グローバル化や少子高齢化の中、新技術の開発や新分野への進出が成功や生き残りの秘訣と言われる一方、既存の分野では終わりのない価格競争から、信用や信頼、品質やアフターケアを重視する日本型のビジネスモデルではコストが嵩み経営難に陥ってしまうらしい。

簡単に言えば、グローバル化した社会では技術革新の速さに呼応して社会のニーズも常に大きく変化するから、大半が悪かろう安かろうの100円ショップ型のビジネスモデルになっていくようで、結局は古いものはダメ、使い捨て、大量生産・大量廃棄、長く使えるモノは作らない。と言った流れになるのではないかと思う。

まあ、いつも100ショップのお世話になっている私のような貧乏人は物価が下がるデフレ環境はありがたいが、社会全体からすれば、終わりのない価格競争は賃金の低迷や所得の低迷を生み、世界的な低賃金労働や低所得化につながっていく訳で、グローバル化によってもたらされるものは、正に低賃金労働市場と言うことになる。

さらに、生み出される富の多くは、ほんの一握りの資本家や支配層のものになってしまう訳で、日本では小泉内閣が構造改革に踏み切った時点で、今日の庶民の低所得化は予想できたはずである。なぜなら、生産コストは賃金が低い後進国の方が断然有利だからで、先進諸国はこぞって生産拠点を国外に移転する事は自明の理であり、賃金水準は相互に影響しあって一定の低水準に落ち着くようになるからである。

つまり、グローバル化とは世界的な低賃金労働市場を創り出し、低賃金で富を生み出す経済生産システムによりモノによる世界制覇を目指すもので、一部の資本家や支配層を除き、New World Orderの掛け声の下、ビッグデータとAI化とブロックチェーンによるキャシュレス化に伴い、ほとんどの市民や庶民は、集積された個人データから格付けされ峻別の果てに、彼らの奴隷や家畜にされてしまう訳で、ビッグデータと人工知能に検索をかけ、物事を判断している私達の今日の状況を踏まえると、名実ともにスマホは現代の神器であり、クラウドにある遥か彼方のAIとビッグデータは、私達の将来を左右する神そのものと言っても過言ではない。つまり、敬虔なクリスチャンも現実にはAIが神様なのである。

まあ、安全、安心、便利、快適を求め続けた結果が、社会の拝金主義やお金に絶対の価値と信頼を寄せる守銭奴を生み、相互の信用や信頼の喪失、偽善や疑惑や不信による社会の分離や分裂や分断、孤立や孤独を招いてしまう訳で、あまりにも悲し過ぎる結末に唖然とする。

そんな世相に、私的にはいつも信じて疑わずして無条件に私達につき従ってくるワンちゃんたちの姿には、癒されると同時に、私達が突き進もうとしている社会や世界への警告にも思えてくる。

まあ、忠犬ハチ公ではないが、運命共同体とでも言ったらいいのか、掛け替えのない特別な関係とでも言うのか、人の数、生き物の数だけ幸せがあり、愛は個別に存在し、決して平準化や序列化やマニュアル化やノウハウ化し得ないばかりか普遍化さえできないもので、当事者しかその価値は分からないものと言える。

そんなことから、これから進み征く社会が、一刻でも早く富の集積から解放され、さらに、様々な社会システムやイデオロギーからも解放され、私的には全ての存在が個別の愛に生きられる社会になればいいと思うが、それこそ虚言(そらごと)、無知蒙昧の為せる業、自己矛盾に満ちた妄想、妄言、虚構、幻想に過ぎない。

悲しきかな我が妄想、しかし、その妄想や妄言、虚構がなければ一刻も生きられないことも現実である。普遍的かつ不滅な価値をお金に求めようが、神の愛に求めようが人それぞれに勝手だが、全てが死すべき運命にあることを忘れてはならない。

そんな想いに、全てに感謝し、日々日常に死欲とも思える行為を繰り返す現代社会の現実に、改めてその場の幸せに生きる難しさを痛感する次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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