「今だけ、金だけ、自分だけ」そんな言葉がぴったりする新自由主義グローバル「強欲資本主義」が、コロナウィルスによって音を立てて崩れていく。さようなら、拝金侵略者たちよ。お達者で、神様のご加護がございますように！
とにかく、これまで巧みな話術とマーケティングで無理矢理人間の欲望を駆り立て、無責任な貸付(信用の創造)を行い膨れ上がった金融経済は、実体経済の3倍にも膨れ上がって、誰がみても破綻するのが分かっているのに、欲望を盾に過当競争に繰り返すグローバリストの蛮行には言葉もない。しかもその結末は何の罪もない善良な市民がみな背負うことになる訳で、何というサイコパスな連中なのだろう。まあ、他人の不幸の上に自分の幸せを築ける人間たちだから、何とも思っていないのだろう。
しかし、そんな罪深い侵略行為が、図らずも自らが放ったコロナウィルスが引金になって、各国の経済活動が停止し、国境を封鎖する事態を招き世界金融システムが終焉を迎えることになってしまった訳で、世界の中央銀行が申し合わせて、なりふり構わず大量のお金を刷って事態を収拾しようとしても傷口は大きくなるばかりで、元の体制にはもう戻れないと思う。
何せ今回のコロナウイルスは経済活動の要である「人モノ金」の流れを遮断してしまい、様々な経済活動がストップし、分野によっては倒産や再起不能となり、一度失ったサプライチェーンの再生はできないらしく、世界的な投資家やアナリストによると、これから今までにない未曾有の不況が訪れると言う。
時に、いま現在の日本各地の状況を垣間見ると、どこもかしこも閑古鳥が鳴きゴーストタウン化している。さらに、大都市の感染経路の解明は不可能になりつつあり、既に医療崩壊が始まっている。日本は善良な命令系統が破壊されない状況にあるから、強権を発動できないが、公的機関による自粛要請は自発的なものとは言え活動禁止を意味するもので、意味を履き違えたパチンコ業者の中には営業している者もおり、封じ込め作戦はどうも失敗しているような気がする。まあ、商売を継続している事業者は、何のために一般市民がストレスを抱えながらも、ステイホームしているのか理解する必要がある。医療体制の希薄な地方にゴルフに出かけコロナウィルスを撒き散らした俳優もいるが、5月の連休に湘南の海に殺到するサーファーなども医療崩壊寸前の現状をよく理解すべきである。決して、自分だけの責任で回避できる問題ではないのである。
いずれにせよ、世界は半世紀以上もの時間をかけて築き上げてきたグローバル体制が跡形もなく崩れ去り、新なる関係性の中に新しい秩序が生まれてくるわけで、そんな世界の潮流の中にあって、如何にして既存の価値観や社会通念を捨て去り、入念に刷り込まれた宗教的な正義感や信念体系をも乗り超え、真っ白な自由なキャンバスに、本来の自分に目覚めて、他人が創り上げたストーリーでなく、自分のストーリーを描けるかがこれからの大きな課題である。
いずれにせよ、日本は諸外国に比べ感染率が低いとは言え、さしずめ迫りくるゴールデンウィークの過ごし方が、今後の社会を左右する大きな課題である事は間違いない。長引く自粛要請から、誰もが家に閉じこもり、コロナ疲れにある中、迫りくる5月の連休ほど、その過ごし方によっては、ストレスから夫婦喧嘩や虐待、地域社会の医療崩壊にもつながるリスクがあることを改めて認識する必要があると思う。まぁ簡単に言えば、正しく利用されることに尽きると思う。
そんなことから、理性と本能の狭間に揺れ動く想いや欲求も、今日的な出来事やその由来や根拠を知れば、それなりに納得ゆくものも多く、私的にはやっと創られ刷り込まれた意識から解放され、本来の自分に立ち返り自由に空に飛び立てる日を夢見て、頑張ろうと思う。
そんな想いに、すべてに感謝したい。
