長かった自粛生活も、いざお別れとなると何か寂しいものがある。何せ外出しなかった分たっぷり時間があったので、本を読んだり音楽を聴いたり、ネットでいろんな調べ物をしたり、不便でストレスもあったが、結構有意義に過ごせたからである。
そんな生活で特に感じたことは、世間には本当に「流言飛語」なる根拠のない風説が多いことで、うっかり鵜呑みにしたら大変なことになる。何せ政府筋やNHKなど本来は信用に値する情報筋でさえ、何らかの意図や思惑を持って情報を発信しているからで、そんな視点に立てば、情報はすべて何らかの嘘を含んでいる。
そんなことから、正しく恐れながらも、様々な情報筋から、自分なりに心理的に抵抗感のないものをチョイスして、現実的な視点から取り組んできたが、コロナ情報から金正恩の死亡説まで、情報化時代に生きる難しさを痛感した。
しかし、自分なりにじっくり考えるようになって、改めて自律した生活をするようになった気がする。まあ、他人の思惑に生きてもしょうがないし、ソロバン勘定や宗教上の正義感や倫理主体に生きても、それ自体が人間社会を統治する手段であるが故に、あまり意味がないように思う。
要するに、どうあっても自分が納得できればいい訳で、清濁、善悪、真偽、のいずれにも生きられないのが人間である。あえて言えば、事実が真実・真理であり、事実をつなげていけば実行主体の思惑や意図が見えてくる。
まあ、さっぱりしない社会だが、世の中はすべて株式相場の類だから、誰にも明日のことは分からない。悪戯に期待することもなければ悲観することもない。今あることに感謝し、身近なつながりに持ち得る想いで応えるしかない。
そんな訳で、今日は緊急事態宣言が発せられる前日に更新手続きをした運転免許証を地元の警察署に受け取りに行ったが、次期更新日がコロナウイルスの影響から1か月繰り延べ記載され、何か得をした感じがした。
まあ、これから5年あまり運転する機会もないが、これからコロナが変異して再び蔓延するようなことがあれば、クルマは常套手段となるから、妻に促されて更新してよかったと思う。そんな話をしながら運転席の妻に受取ってきた免許を見せたら「これがクレーム写真の免許?」とか言って眺めながら意味ありげに笑ったが、確かに自分が見ても面白い写真だと思った。今になってみると、申請時に受付でクレームがついたのも分から訳でない。しかし、どうあっても本人だから、これこそ「The fact is true.」である。事実も真実に観られないところに現実があり、つくづく世間の面白さを痛感した次第である。
全てに感謝して、頑張ろうと思う。