初夏の訪れに、コロナパンデミックも小休止といったところだが、スペインなどの状況を伺うと、なかなかしぶといウィルスである。
しかし季節は、2週間もすれば夏至で、ホタルが飛び交う時期になり、ビールや枝豆や冷奴や酢の物が、花火や縁日や浴衣が、涼しげなレースの夏着や麦わら帽子が何故か頭に思い浮かぶ。
今年も早くも半年に差し掛かり、世界的なコロナウィルスの流行がなければ、今頃は夏のオリンピックムード一色に染まり、正に日本はオリンピックイヤーに湧いていたものと思う。
それが一転して、世界中の国々が門戸を閉ざし、人と物の往来が途絶えてしまった訳で、オリンピック景気を当て込んだビジネスは惨敗、この世の終わりに近い状況に追い込まれている。
とても、国民一人当たり10万円の特別定額給付金や個人事業者100万円の継続化給付金では、焼け石に水である。
さらに、地震や巨大台風や豪雨による災害や世界的な食糧危機などが起こらねばいいが、心配や不安が先行して、なかなか明るいニュースにたどり着けない。
まあ、気分を一新して、真夏のプールに今年は遊んでみようと思いたいが、そんなことも能わぬ歳になってしまい、めぐる季節をイメージで切り取って遊ぶ位が今の私には術がない。
それでも、ギラつく太陽や空蝉の声や蚊取り線香の匂いに、真夏の太陽に愛されたい、海辺の潮風に恋したい、そんな気持ちになる。
まあ、いつまでたってもバカ丸出し。妻にはいつも「お楽どん」などと笑われるが、夢を語らねば生きていけぬから仕方がない。
想いは果てしなく尽きることがない。現実は現実として、夢と虚構に生きることこそ、人生ではないかと思う。
そんな思いに、この夏も新たな出会いを信じて頑張ろうと思う次第である。
