生きる

梅雨時だから仕方がないが毎日雨でうんざりする。でもこの豪雨が終われば梅雨明けだろう。期待したい。

ところで、アメリカの航空業界は連邦政府の支援によって何とか大量解雇を免れているが、需要の回復は当分見込めそうもないことから、最終的には105,000人程度がリストラされるようである。

全く飛行機に乗らない私としては他山の石、ぴんとこない話だが、アメリカの花形産業がこんな状況だと、他の産業への影響も著しく、今年の年末辺りには世界的な恐慌が起こるらしい。

しかも、米中の経済貿易戦争は一向に収まりそうもなく、米国がテキサス州ヒューストンの中国総領事館の閉鎖を命じたことへの報復として、中国は24日、米国政府に対し四川省成都にある米国総領事館の設置許可を取り消し業務の停止を要求している。これはすでに戦争準備段階に入ったとも受け取れる訳で、不穏な空気が漂い始めている。

そんな中、日本はこの4連休もコロナ旋風に翻弄され、政府の観光需要喚起策「Go to トラベル」も何か「ちぐはぐな政策」で、果たして経済的な効果が得られるものか疑問である。また例によって、シロアリ勢力による中抜き対策なら、これこそ詐欺天国である。こんな場当たり的な政策を拙速に打ち出し既存の産業にテコ入れし延命を図っても、コロナ後の世界に通用するとは思えないし、日本の官僚もかなり劣化したものである。

仮に、良い治療薬やワクチンが開発されても、ウィルス自体の変異や激症化と言った特性は変わらない訳だから、今回の経験を活かして「With Coronaの時代」を力強く生き抜く新たなビジネスモデルを国民総参加で模索し構築していくべきではないかと思う。

正に、世界は人の交流や物流が遮断され崖っぷちに立たされている訳で、既存の社会構造や社会システムが仮に残っても、資金フローが途絶えた社会に、既存のビジネスモデルが通用するとは考え難い。

そんな中、郵政民営化を皮切りに、古い体質を刷新して、利権を巡る既得権やシロアリ勢力を追い払い、グローバル化を目指した小泉構造改革の成果を考えてみるに、結局は利権をめぐり既得権が外国勢に入れ替わっただけの話しで、相変わらず利権に群がるシロアリ勢力の存在は確固たるものがある。さらに、コロナや災害をこの機と待ち構え、中抜き行政が横行する今日の実態からすると、以前より手口が巧妙で悪質になったような気がしてならない。

まあ「今だけ、金だけ、自分だけ」の世相を背景に、何事も長いスパンで考えられなくなったことは確かだが、仮にセレブであっても一寸先は闇、その代表格と言える臨床医でさえ日々日常コロナウィルスにさらされていることからも、誰もがいつ地獄を見るか分からぬ時代に突入している訳で、いままで以上に「無常と刹那」が鮮明になりつつある。

さらに、AIによるビックデータの集積や分析が世界や社会の動向を決める時代に突入し、今やネット情報が日々日常の判断基準や生活指針になっている訳で、いつの間にか情報を握り操作する勢力に足並みを揃えていることにさえ気づけない自分であることが悲しい。

時に、株式市場においても個人投資家の情報がヘッジファンドに流れ、投資動向がAIで先読みされているらしく、今回のコロナパンデミックで世界にばら撒かれた支援資金の大半も、最終的には株価の底上げとともに、この手の勢力の手中に収まるようである。

そんなわけで、梅雨時の思考はやはりジメジメしたものになってしまうが、7月も25日となればそろそろ梅雨明けである。孫達はこの雨の中、キャンプに出掛けているが、どうしたものか気になる。私は相変わらず浮世の世相に成り行き任せ、確たる信念も抜け落ち、8ミリ映写機の修理とカセットデッキの修理をアルヒィーフの全集を聴きながら取り組んでいる。

それにしても、昔のものはちょっと修理すれば使えるのに、部品が調達できないところが悲しい。大量生産大量消費、価格破壊の社会は確かにすばらしいが、更なる機械化や省力化やAI化によって、私たちの雇用が奪われ、多くがホームレスになってしまわないか不安である。

しかし、この雨の中、濡れずに何不自由なく過ごせる幸せには、人の評価や達成感とは一味違う安らぎと充足感がある。

想いは果てしなく尽きることがない。すべてに感謝したいと思う。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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