買い被り

世界各地から伝えられるコロナパンデミックの様子を伺うと、少なくともスマホやSNSを日常使っている人々の暮らしぶりは、今の日本の中産階級よりもハイレベルのような気がする。

私的にはどちらかと言えば日本人は他民族より優秀で、生活レベルも高いと思っていたが、どうも住宅事情や食事の内容を見る限り、かなり買いかぶりや思い込みがあったようである。

そんな思い込みから、母国語を大切にするのはいいが、今や英語は世界言語になっており、それはとりもなおさずプログラミング言語にも通じるので、日本のIT化が立ち遅れてしまったのも理解できる。

しかし、それだからと言って、日本語を大切にしている訳でもなく、古文や日本の神話も知らない低レベルの状況にあることはご案内の通りである。

そんな中、ウィズコロナの時代に、どのような方向性を持って私たちは生きていくのか、どんなビジョンを描いて学びを進めていくのか不安になるが、今こそ今日的な課題を深掘りして、真摯な気持ちで買いかぶりを改め、私たちの将来を真剣に考える必要がある。

まあ、今日の状況をみれば「今だけ、金だけ、自分だけ」になるのが当たり前で、お金がすべて、すべてお金に換算すると言うのが通り相場になると思うし、本音と建前に生きる日本の社会の実態が垣間見える。

そんな中、大阪の赤線地帯「飛田新地」のルポルタージュを文春オンラインで読んだが、正に「飛田新地は本音と建前によって運営される日本の現実を見事に象徴している。」と言う記者のルポには無条件に納得できるものがある。

本音を隠し、建前で生きる日本の社会が浮き彫りされている訳で、政府も地方自治体も「御身可愛いさ」から、将来的な視点に立って問題や課題を深堀するほどの情熱はない。現実味の薄い建前を繰り返し、適当に責任逃れするだけで、内実のあるものにチャレンジする人は稀である。

そんなことから、私たち庶民は庶民なりに自分の生活を守る必要があり、私的にはまず健康第一なので、健康を害する事は一切しないことにしている。さらに、毎日の食事は自分の身体への直接投資なので、それなりによく考えて食事をしている。

まあ、買い被り、思い上がりほど愚かで醜いものはない。今こそ初心に戻り明治維新の頃の日本人に立ち返り、温故知を座右の銘に、日常の指針として、諸外国の現実と実態を学び直し、真摯な気持ちで自らの生活を見直す必要があるのではないだろうか。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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