日中は秋の味覚を追い求め、夜は薄暗い離れに一人静かに好きな夜なべを繰り返す日々日常に、昨夜は夜食はまずいと知りながらも月見団子を食べてしまい、よる夜半過ぎまで夜更かししてしまった。
あの寝苦しい真夏の夜が嘘のようである。そんな感覚に、草木が芽生える春もいいが、1枚羽織らねば寒さに震える秋も、これまた素晴らしい。
虫の音に月の光に、三界の火宅を離れ涼しき草庵に一人安所する幸せは何事にも替えがたい。すべてに感謝したいと思う。