「人は見た目、世はお金」 そんな価値基準も今風のグローバルな視点に立てば、正しいのかも知れない。さらに、「今だけ、金だけ、自分だけ… 地獄の沙汰も金次第…」 とくれば、グローバルエリートが日夜利権を貪り尽くす理由もよく分かる。
正に「三界は安きこと無しなお火宅の如し…」と言われる所以であるが、そんな火宅も若ければ、ぶとんでいて刺激があって楽しいのではないだろうか。
そんな世間の流れはさておき、見た目も憚り金もない私としては、6畳2間の草庵に一人座して茶を啜れば、全てが無と化し魂の連れなき人生に妙に納得するものがある。
すべてに感謝したいと思う次第である。