大統領選

アメリカの大統領選がこれほどまでに私たちの関心事になるとは不思議である。下手をすると地域の選挙よりも世間の関心事になっている訳で、アメリカの政権の行方が私たちの生活に及ぼす影響の大きさが計り知れる。

まさに、アメリカへの依存と従属によるアイデンティティーとディグニティーを失った日本の哀れな姿が浮かび上がる。「武士は食わねど高楊枝、腐っても鯛」でありたいと思うが、なりふり構わず経済重視でやってきたツケが他国への依存と従属、自尊心の喪失をも生んでしまった気がする。

偏見や差別を捨て、自由・平等・民主主義・法による支配は建前、本音は「今だけ、金だけ、自分だけ」に表されるグローバリズムにあって、日本のエリートや支配層は、庶民の事など考えていない。世界の潮流に乗り遅れぬように、自分が乗る列車の切符を確保しているだけで、人のことなど気にかけている人などいない。

なぜなら、生活環境はエコを盾に悪化するばかりで、ゴミの分別、レジ袋の廃止、規制緩和や規制撤廃による安全安心の喪失、小さな政府や行政改革による行政経費の削減など、その成果を国民・市民生活にどのような形で還元されているのか、疑問に思う。現実は生活環境が良くなるどころか、むしろ不便になり暮らしにくくなっているわけで、昔なら寿司屋の折を、持ち帰りにレジ袋に入れてくれたものを、そのまま折りで手渡されるのには違和感を覚える。

いかにエコが大事だと言っても、日々日常の些細なことまで犠牲にしてまで、しかもその成果や実績の還元もないまま、主務当局がやり過ごすとは、いかに法の秩序といっても看過できない。

そんな訳で、不満は募るが、もはや国家の体裁さえ維持出来ない流れに、世界の出来事や世相にコメントしても、全く意味をなさない。つまり、言葉が意味を失い、その霊力に限界が見える。

そんな想いに、自然は優しい。まさに「国破れて山河あり…」戦後70年にして敗戦国の屈辱を味わう。少なくとも国や地方の行政官くらいはその使命感と権力を用いて、気骨ある仕事をしてほしいと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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