春眠

「触らぬ神に祟りなし」と言えば、オリンピック組織委員会の森元会長の言葉が思い浮かぶが、ちょっとした失言や冗談も通じない社会も困ったものである。

とにかく、世間は様々なプロパガンダによって完全にコントロールされていて、実に厄介である。人はそれぞれに、自分に叶った物事や理屈を信じていて、それを押し通したりするから、争いが絶えない。

端から見て、やらないほうがいいと思うことでも、うっかり口に出すと、親切ではなくお節介になってしまい、口は災いの元となる。ゆえに、よほど親しく身近な人でないと本心を語れないのが現実である。ひょんなことから拗れると面倒なことになるから、まさに「触らぬ神に祟りなし」である。

超高齢社会を迎え、ご近所なども支え合うことが喫緊の課題とは言え、それもほどほどに、適当な距離感を持たないと、とんでもないことになる。まあ、人間とは実に厄介なもので、まさに「塩梅」、潮目を見る感覚や感性を身につけることが大切である。

ところで、最近のニュースに目を転じると、やはりコロナリスクが前面に押し出され、オリンピックの聖火リレーも一抹の不安が漂う。まぁ、何とか形を替えてオリンピックも開催するようだが、海外からの観客もなし、無観客オンライン開催となると、何かお祭り気分も半減してしまい、新たな出会いや国際交流も進まないことから、32兆円に及ぶ経済波及効果どころか、施設の後年の負担もあることから、一年延期しさらに開催するメリットは考えにくい。

まぁ、何事もヒヤリハットの法則から、予兆や潮目を見抜く観察力が大切であって、その点、日夜マスコミや報道機関によって流される情報は、不安や恐れをかきたてるものばかりで、そんなものを鵜呑みにしていると、人生楽しみが半減してロクなことにならない。

どこかのネット記事で読んだが、情報は食べ物と同じで、自分に合ったものを取捨選択して取らないとダメだと書いてあった。まさにその通りで、一説によると食べ物は体内で消化吸収と言うプロセスを辿るのであるが、分子や原子レベルで考えると、私たちの身体の原子や分子と食べ物の原子と分子が情報をやり取りすることらしく、そんな視点で捉えると、情報の取捨選択は精神的にも身体的にも命に関わることになる。ゆえに、日々日常の情報源には健康や栄養面の情報も含め、かなり気をつける必要がある。

そんな思いに、今日も朝日を浴びて、身も心も一新し、足の指先から頭のてっぺんまで、指で擦りながら気を巡らし、くだらない似非情報に惑わされない態勢を整えながら、物事に接していこうと思うが、「春眠暁を覚えず」と言った春の訪れが長く続くといいと思う。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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