昨夜の雨は夢見枕にかなり強く降ったように思う。目が覚めてベッドから手を伸ばし、窓を開けると曇り空に木蓮の緑葉が際立って見える。
窓からの冷たい空気が布団の暖かさと絶妙なバランスで実に心地良い。今日は月曜日、月に1度の瓦礫の収集日とゴミの定期収集日であるが、昨夜のうちに無理して出してしまったので、かなりゆとりがある。
気持ち的には元気に飛び起き、すぐに行動したいところだが、3度の腰痛や高齢者のガーデニングの心得を加味して、最近は決して無理や無茶振りをしないことにしている。参考にしているガーデニングの庭師のアドバイスによると、無理して怪我したり体を痛めたりする高齢者が多いようで、とにかく休みながらゆっくりガーデニングすることを勧めている。若い時のように体が動くと思っていたらとんでもない。歳には勝てないものである。
つくづく歳相応に日々日常を暮らすことの大切さを痛感する。確かに若さは宝であるが、老いもまた宝である。様々な貴重な体験や経験を活かして、創意工夫して生きる楽しみは、若者には負けない。誰からも邪魔されない心底楽しみ喜びと感謝を実感できる晩節ほど素晴らしいものはないからである。
極論すれば、人生はこの1点に尽きる。有無同然、どんな状況や境遇にあっても、己を楽しみ歓びを実感できるのは老いの宝だからである。
そんな想いに、今日1日が始まる。すべてに感謝して頑張ろうと思う。