だいぶコロナも下火になってきたが、ワクチン効果も然ることながら、もとより自然界に存在しないウイルスであるからして、大自然の力によって浄化されてきたのかも知れない。
そんな中、私は解体家屋の後始末に追われ、顔と腕は真っ黒、免役強化に役立つらしいビタミンDの摂取も過剰なほどに、生粋のインド人にも引けをとらない。
まさに、コロナ禍を契機に自然回帰、ネットからも遠ざかり、太陽のひかりのもと、重い石ころや土砂の運搬に日々汗だくだく、権威筋による当世風の筋トレには覚束ないが、免役強化にはかなり役立っていると思う。今は庭に住むトカゲや蝶々や名もなき昆虫がお友だち、時折野良猫が様子見に訪れる。
そんな中、先日も一羽の若い鳩が庭に舞い降り、一向に飛び去る様子もなく、あちこち歩き回っている。何処か怪我でもして舞い上がれないのか気になるので、近づくと舞い上がりもせずに、ちょこちょこと逃げ回る。
カラスの餌食にならねばと心配しながら、昼食を済ませ庭に戻ると、何処かに行って居なくなっていたので、ひとまず安心した。
そんな中、見上げれば柿が赤く色づき、秋のお彼岸に趣きを添える。老木でとても高過ぎて手が届かないので、今年はAmazonからキャッチャーつきの高枝切りを新調し食べ頃を見計らって食してみようと思うが、そんな流れも食糧難への備えである。
コロナによる人口減少の加速、金融資本主義により、崩壊の一途を辿る日本経済に、先日も前日95円の安売りキャベツが、何と345円とはね上がり、ハイパーインフレを予見する値動きに、経済先行きの不安が高まる。まあ、多分取り越し苦労に終わると思うが、それでも、自分なりに果樹やじゃがいもやサツマイモなどの野菜を植え、いざと言う時には、飢えを凌ぐ対策を講じておくことも、戦火に焼かれ苦労した母の話しや想いを引きずっているのかも知れない。
まあ、こんな苦労をせず農地を借りて家庭菜園するのもいいと思うが、水やりに通うのが大変だし、余程まめでないと続かない。いずれにせよ、作物は正直だから、こちらも正直でないと務まらない。
日夜、大地とお日様と水と空気に、大自然の法理を学び、いずれは宇宙の塵となる身の上、その恩寵に心から感謝したい。
想いは果てしなく尽きることがない。今ここにあることを重ねて感謝したい。
それにしても、秋の夕刻はそれなりに風情がある。疫病退散を願うアマビエや二つ頭のヨゲンノトリに肖り、気兼ねなく安心して、大好きなレビューやコンサートやバレエを、今一度大手を振って楽しみたいものである。
人は人に傷つき人に癒される。とにかく頑張ろうと思う。