カルマ

「撒いた種は刈り取らねばならない。撒かぬ種は生えぬ。」 当たり前のことだが、何方を選ぶかは人それぞれ、自分の遺伝子をこの世に残したければ前者、残したくなければ、後者を選ぶことになる。

まあ、残酷な話しだが、私たち生き物は親の遺伝子をそのままそっくり受け継いで生まれてくるわけで、滅多に「ひょうたんから駒、鳶が鷹を生む」 なんてことにはならない。さらに、年齢が進むにつれ、親に似てくるもので、ワンちゃんが最初はどれもこれも小さくて可愛い仔犬だが、成犬になるにつれ、手足やしっぽが大きく変わり、仔犬の時とは似ても似つか姿になってしまうことはご案内の通りだが、ティーカッププードルやカニンヘンダックが、期待を裏切り、ワンサイズ大きなワンちゃんになってしまった話しなどは、聞くに数多、血統書や信頼できるブリーダーからの譲渡がものを言う事例には、枚挙にいとまがない。

まあ、因果応報、全てがカルマによるものと悟れば、自然と物事の方向性が定まる気がするが、既に生まれた時から、親や祖先の因縁を引き継いでいることからして、人生は不平等極まりなく、受け身と諦めから始まる訳だが、姿見てくれはともかく、よほど大胆に意識改革しない限り、自分なりに生まれ変わりリインカーネーションできないことは、容易に想像がつく。

まあ、巷に、潜在意識の書き換えなどといったスピリチュアルな話もあるが、多分に眉唾的なものがあると思う。

なぜなら、そう簡単に人間は変わらないし、変えられないからで、それでも手っ取り早く変わりたいなら、生活環境をガラッと変えることが最善策ではないかと思う。

部屋の模様替えや転居から始まり、退職、転職、結婚、離婚や別居などいろいろ考えられるが、その中で、最も有効なものは、全く見も知らぬ縁もゆかりもない土地に行って暮らすことである。今までの一切の腐れ縁を完全に断ち切り、新天地で暮らすのが1番手っ取り早く、自分をリインカネーションできると思う。

なぜなら、そうすれば、周りの風景から毎日出会う人から、その地域の生活習慣や伝統や文化など全く生活環境が変わってしまい、今までのことが完全に過去に追いやられ、意識しなくなるからである。まあ、それだけ生活環境が私たちに及ぼす影響は大きい訳で、家族や地域や学校や職場等の人間関係や生活環境の持つ意味は、普段特に意識はしないが、予想を超えるものがある。

変化と多様性、人生それぞれのステージに置いて生きる意味も変わってくることから、もうすぐ結婚50周年金婚式を迎える私達夫婦の関係も正に天然記念物もの、ガラパゴス的な関係ではないかと思われるが、結婚当初の「手鍋下げてもの貧乏暮らし」の時代から、世間の様子も一変し、集団や群れから個性豊かに生きられる今の時代では、お互いの意識や関係性も大きく変容し、良くも悪くも時代に即した関係性に暮らしていることは、何方様も異論がないのではないかと思う。

まあ、人生全て成り行き、難しい事は考えても仕方ない。物事はいろんなカルマが絡み合い、なるようにしかならないし、あえて人に気配り気遣いをしなくても、生きようと思えば生きられる時代でもあるから、余りカルマに振り回されずに、勇気を持っていろんなことにチャレンジしていくのもありだと思う。

いずれにせよ、生活そのものがカルマなので、自分が描くカルマに生きるには、毎日少しずつでもカルマを意識して物事に取り組む必要がある。

平たく言えば、企業経営では費用対効果、PDCAサイクルであるが、そんな手法も、個人の意識や感情や感覚のレベルで応用できるかもしれない。まぁ、効果測定は実感と言うことになるが、私的には理屈より実感を信じて暮らしているが、自分の感覚や感情に素直になれるから、世間の常識や社会通念からすれば変人でも、自分とするとそれなりに楽で快適である。

そんな訳で、今回のコロナ禍が私達の生活に与える影響の大きさは計り知れないが、不登校児が全国で190,000人もいるとなると、学校教育自体も崩壊寸前、何とかしなくては、自分が良くても次世代に命を繋げられない。

また、種苗法や食品管理法や薬事法の改正など、国民市民の生命に直結する規則や法令の見直しや、業界のあり方など、何か庶民目線無視の方向性が垣間見え、食料の輸入や日本の農業は大丈夫なのだろうか不安になる。

まあ、そんな不安から、食糧危機に備え、私は庭の土作りをしているが、ブロッコリーの苗木も紋白蝶の幼虫青虫に散々な目に会い、農作物栽培の現実を思い知ったが、よく考えてみれば紋白蝶や青虫も生きるに必死なわけで、これが自然の摂理、カルマではないかと実感した。

そんな想いに、今日も外での作業に勤しみ、ネットレシピを参考に、買い置きた食材でおいしいものでも作って食べようと思う。

秋は何といっても食欲の秋、残り少ない人生、一食一食を大切に、自分の実感を信じて秋の味覚を堪能しようと思うが、市内の19歳の未成年者が殺人放火をした疑いで逮捕されたが、恨みによるものか単なる物取りか、真相を知りたいと思うが、親鸞の歎異抄にもあるように、その場の成り行き次第では、物取りや殺人もすると言うのが人間の本性だから始末に悪い。

まあ、戦争が魂の浄化などと言った理屈もあるが、生活環境のあり様やご縁のありがたさをつくづく痛感する。自分を映し出す鏡が未だに見つからない私としては、とにかくお天道様に恥じない生活だけは死守したいと思う。

すべてに感謝する次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
カテゴリー: 未分類 パーマリンク