コストを抑え利益を追及すれば、自然と粗悪品を手にすることになってしまう訳で、その犠牲となるのはいつも庶民である。さらにまずいことに、自然の流れを無視して効率を求めるあまり、社会のリズムや波動が大きく生体リズムを超えてしまうことで、一年があっと言う間に過ぎ去っていく生活感覚は、そんな高周波に晒された生活に起因しており、何処にいてもせせこましく落ち着きがなく、心健らかにゆったりと談笑するようなこともなくなった気がしてならない。
とにかく、コロナのソーシャルディスタンスから、ゴシップやらスキャンダルなどが表沙汰され、いろいろ細かな社会的な制約が面白おかしく表沙汰され、その一方で、キャバクラやホストクラブが市民権を得て、パパ活やデルヘルも目新しくもなく、出会い系サイトで不倫をして辞職する県知事さんもいたりして、実に変な社会だと思う。
まあ、自然の流れに沿っておれば、それなりに楽しい会話や交わりができる訳で、仲良くなっても不倫と言ったディープな関係になることはまずないと思う。仮に社会的な信用や倫理観を越えるとしたら、それこそ本物かそれとも今日的な生活にかなりの歪みがあるからで、私的には自然を無視したライフスタイルに問題があるのではないかと思う。
まあ、ヨーロッパ文化や芸術の本質は、男女の求愛行動にあり、オペラが男女の色恋やドロドロした関係を舞台劇として表現していることは、ご案内のとおりだが、そんな形で文化芸術に「隠された自分」を解き放ち昇華していくのが、私的にはいいように思う。
まあ、茶の湯や香道にしても、日本舞踊にしても人間の所作の美しさを味わいながら、時の流れと会話を楽しむ訳で、芸子遊びにしても、昔の人の方が一枚も二枚も上である。
まあ、いつの世も世知辛いことは同じ、そんな想いを時を超えて美しく表現できたら、人間として生まれてきた甲斐がある訳で、進むべき社会が、理性と本能の狭間に揺れる想いを時代の流れに沿って楽しめる社会になって欲しいとつくづく思う。
そんな想いに、今日も大地と天空をお伴に、草木やトンボや蝶々と、種を越えた愛と会話に生きようと思う。
「三界は安きこと無し、猶お火宅の如し」、人生100年とは言え、いつまでも現役でいることがよしされ、65歳定年制が引かれるようだが、芸事や職人技ならともかく、パンの糧なら、余命を考えると余りにも代償が大き過ぎる。年金制度が破綻し、そこまで引っ張らなくては幕が引けないお国の事情に加え、働くことでしか自分を証し出来ないとしたら、それこそ生き甲斐の搾取にも気づけない社会の家畜ゴエムである。
東南アジアの社会投資が、道路や橋からIT関連に移り、社会資本が貧弱になっているらしが、スマホやカメラやウォッチに快適性やスピードをいくら求めても、それなりであり、これ以上に波動や周波数を上げてみても、隠れた自分の想いは叶えられないように思う。
仮に心許せる人と一緒にいても、その根底には深いディープな安らぎと癒しなくては成り立たない訳で、そんなところが、人生の「機微」であり、表面からは見えない人の事情や心情を汲み取る才覚がなくてはならないが、今日的な社会にあってはリペア交換が関の山、新たな関係に進む訳だが、これも一理あるとは言え、あまにも軽薄であり芸がない。
まあ、時代の流れ、世相や世情に流されながら息絶えていくしかないが、それにしても、私的には定年を契機に、涼しき林野に安処するがごとく自分を顧みるゆったりとした珠玉な時が何ものにも替えがたい。
そんな想いに、今日も大地と天空を友に頑張ろうと思う。
話しは全く違うが、英語版もいい。改めて聞き惚れた次第である。
