金融危機

低所得層向け住宅ローンを証券化し世界中にばら撒いき経営破綻した米国の大手投資銀行リーマンブラザーズの経営破綻は、長銀などの日本の金融機関の不良債権を炙り出し金融崩壊のトリガーになったことはご案内の通りだが、とにかく金融機関の破綻が社会に及ぼす影響は計り知れないものがある。

そんな貴重な経験が活かし切れなかったのか、米国カリフォルニア州のSVB(シリコンバレーバンク)がアメリカ中央銀行のインフレ抑制策による利上げから、債権投資が目減りして経営破綻に追い込まれた。さらに、NYの暗号資産取引に特化したシグネチャーバンクも取り付け騒ぎが起きて経営破綻したらしいが、FRBが他の金融機関への波及を恐れてか即刻預金保護に乗り出したのには、何か不穏不吉なものを感じる。

まあ、必ず何年かに一度は手替え品替え金融危機が訪れるのは今や既成の事実であるが、そもそも株取引は3倍、商品取引や先物取引は25倍までビバレッジが掛けられこと自体、自体経済を大きく逸脱する行為であって、金融危機が訪れても不思議はない。

さらに、最近は誰もが無担保で気軽にクレジットでき金融経済は膨らむばかり、そんな私達の日常の金銭感覚にも問題があるように思う。言い換えれば、借金で経済を回している訳で、意図も簡単に信用供与されることに問題がある。やはり誰もが「身の程」に知り慎ましく生きることが、社会秩序を健全に保つ秘訣ではないだろうか。

しかし、今や世界はグローバルに繋がっているから、今回もアメリカの自動車ローンに絡む不良債権や危なっかしい暗号資産取引の尻拭いをさせられたら堪ったものではない。凛とした気持ちで関係当局はことに臨んでもらいたい。

それにしても、今日は朝から雨、あいにく外作業は出来ないが、離れにひとり涼しき草庵に安処する生活には何不自由なく不満はない。人生100歳にて未だに現役にて社会奉仕されている方々には申し訳ないが、隠居が許され飛来するヤマガラやメジロらと共に、自らを省みる機会に恵まれ、心から幸せを実感する。

すべてに感謝したい。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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