東京は坂道が多く、娘孫の家でも、保育園の送り迎えに電動自転車を使っている。乗ってみると、とにかく重い。それに、ミニバイクの方がよっぽど安定している。それでも、ものは試しと乗ってみたが、私が昔愛用していた折りたたみの自転車と違って、スマートどころか堅くて、後にリアカーでもつけられるような自転車である。
しかし、仕方ない。孫娘を自転車に乗せ保育園に向かったが、往きは電動アシストで、軽々と坂を上れたが、帰りは孫娘にヘルメットをかぶせ後部座席に座らせたりしている内に、電動アシストを入れ忘れ、そのままペダルを漕ぎ出してしまった。
まあ、「往きは良い良い帰りは怖い」で、往きは急な上り坂が多く、帰りはなだらかな坂が多かったので助かったが、ギアをローに入れ、必死にペダルをこいでもなかなか進まない。やっとの思いで最初の坂を乗り越えたが、2人の子供を乗せて、よくこの坂を登りきるものだと、わが娘は化け物ではないかと思った。
坂を登りきる手前から、孫娘が後から私の背中を押して「おじいちゃん頑張れ頑張れ」と声援を送る。そして、登り切るや、汗だくの私に「よかったね。」と声をかける始末である。
そんな訳で、そんな失敗を乗り越えて、今日は無事に、孫娘を迎えに行き、途中で公文に寄り、近くの図書館で雑誌を読み帰宅した次第である。
田舎で、クルマの生活に慣れ切った私にとって、大変苦い経験をした訳で、都会は便利なようで、住みにくいとつくづく思った次第である。
