この2年、コロナに感染せずに今あることに感謝の日々だが、人間は本来いろんな出会いや関係性に生きる生き物だから、毎日限られた人とのやり取りだけでは、流石に物足りないものがある。
変化を嫌い、前例踏襲、惰性やマンネリに暮らしていても気にならない人はいいが、今日のようなグローバルな変化と多様性が求められる時代ともなれば、コロナを契機に世界が脱炭素を軸足に、新たな産業革命が始まっている訳で、例えば、EVに出遅れた自動車産業を軸足とするビジネスモデルに拘っている日本自動車産業は既にオワコン、このままいけば日本の産業の凋落は火を見るより明らかである。
クルマはEVがスマホやネットを介して主流になりつつあり、充電インフラへの投資が不十分な日本の現状は、EV普及への足枷となっており、日本政府の先見性の欠如や無策の結果であり、完全に世界の潮流に出遅れている。
考えてみれば誰でもわかることだが、人間は基本的に楽して快適な方向に動いていくもので、洗濯機や冷蔵庫や掃除機が女性の家事労働を軽減し、女性の解放に一役買い、その余力はさまざまな分野に活きていることは周知の事実である。
とにかく、コロナで大きく生活や社会が変化したのだから、それなりのライフスタイルを各人が再構築して、新たな時代に備えなければならない。基本的に世界の流れは持続可能な脱炭素社会を標榜しIOTやAIへの道をまっしぐらに進んでいるのだから、それなりの方向に向かって、私達日本人も意識を転換して進んでいかないと、新たなガラパゴスになってしまう。
まあ、最近の社会は個性偏重の弊害もあるが、少なくとも明治以前のような、見方を替えれば独裁政権のような個人の自由や人権や尊厳を著しく侵害されることもない訳で、個人の意識をそれなりに変えれば、こんなに便利で快適な社会はない。
まあ、何事も、メリットやデメリットはあるのは当たり前、弱肉強食の地上に住む限り、私たちが憧れる天空の世界のようなわけにはいかない。
正に、その辺の現実的な視点から、理想と現実の狭間にバランスをとって生きる知恵が必要不可欠になる訳だが、仮に健康で長生きするにしても、今日的な近代医療や統計的なエビデンスによるのか、それとも身近な高齢者の生活を参考に伝統的な生活や民間療法や漢方を頼みに生活していくのか、人それぞれ、なかなか判断に苦しむものがある。
しかし、リスクのないことなど何もない訳で、何もせずに待ち望んでいても、結局は世間に流され、思考停止で金魚のウンコになってしまう訳で、現状はかわらないし打破できない。少しでもより良い方向に自分なりに創意工夫し、問題や課題を解決し打破していかねば、生きる意味も薄れる。
そんな視点から、一般的に今の状況や境遇を変えるとなると、日頃の行動や意識を変えるか、生活環境を変えるかの二択しかないが、意識を変えるには行動を変え目先を変えるのが手っ取り早い。さらに言えば、転居なり移住してしまえば、まるっきり生活が一変してしまう訳で、考えや意識が大きく変わる。まあ、お金持ちなら転地療養や静養も可能である。
時に、海外に暮らす日本人を上げてみれば、ロンドンにはピアニストの内田光子や宇多田ヒカルがいるし、ニューヨークには音楽家の坂本龍一がいる。ガジェットYouTubeバーのドリキンもサンフランシスコにいるし、クリスタルスペインはスペインセルビアに在住しているし、一般人もかなりの人が海外に移住しており、その生活ぶりをSNSやYouTubeで発信している。
さらに、女優の渡辺杏が今度パリに移住し子育てするそうだが、90歳でノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎氏はバージニア州プリンストンに在住している。
そんなことから、周りに気兼ねなく、自由に自分を表現できる外国の方が住みやすいことは容易に察しがつくが、ご先祖様が残してくれたものを簡単に手放す訳にもいかず、困ったものである。
さらに、行動や意識を変えるとしても、限られた絆や関係性には自ずから限界があり、課題は尽きない。さらに歳を重ねれば、体力気力とも衰えるばかり、悪戯にノスタルジックになったりして始末に悪い。
そんな訳で、時代は大きく変化している。現実や事実を無視して、思想や信条を構築しても意味がないし、既に私たちの意識そのものが誰かの作り物であり、本来の自分のものでないことは明らかである。賢者は内なる真我を見ると言うが、そんな境地にはなかなか到達できないばかりか、そんな生活をしたらたちまち超現実的なカミさんから強いブーイングの嵐に晒されてしまう。
そんな想いに、今日は頭が痛く体調が思わしくない。2階でゆっくり休み明日に備えようと思うが、こんな時は、つくづくカミさんのサポートが頼りになる。お互い助け合える日々もそう長くは続かないと思うと悲しくなるが、それはそれとして、今あることに感謝し、なるべく時代の流れに沿って、本音で暮らしていこうと思う。
想いは果てしない。すべてに感謝したい。
時代は取り敢えずスマホの時代。すべてがスマホにリンクされ、すべての個人情報がAIによって管理され、そのパターン化した社会の中に、それなりの個性を求めて生きるしかない。
それなり頑張ろうと思う次第である。
