人は想いに生きる。西欧文化の源泉は求愛行動にあると言われるが、私的には文化活動そのものが狂気の沙汰、言うに言われぬ感情や感覚をそれなりの形に昇華して共感を得ると言うか、ある種のガス抜き安全弁ではないかと思う。
歌舞伎や宝塚のレビューなども、拍手喝采の裏には極限に切り詰めた狂気にも思える拘りや意識があるわけで、岡村太郎が「芸術は爆発だ」と言った意味もよく分かる。
まあ、覚めた感覚で舞台を見渡せば、これ程奇妙な場も見当たらない訳で、つくづく人間とは道生もない存在だと思う。
日々日常、理りなき想いに弄ばれ、行き着くところは「地獄の果て」とまで行かなくとも、そもそも善悪、真偽の本質さえ見え去らぬ意識の果てに、何が待ち受けているのか、不安と恐れを禁じ得ない。
まあ、誰もが行き先が見えぬ列車に乗っている訳だから仕方ないが、様々な感覚や感情や意識が生きる源泉になっていることは確かである。
そんな訳で、夜中に目覚めて、このブログを書いている。早く寝たので6時間は寝ているが、真夜中なので、これから朝方までもう一寝入りしようと思うが、時間に拘束されずに生きられる幸せを実感する。
すべてに感謝したい。