想い

確かにその通り、正に「時は金なり」、自分の時間を大切に生きることがベストだが、かといって自分に生きるほど人間は強くない。

「人間は自由という刑に処せられている」とはフランスの実存哲学者サルトルの言葉だが、自由ゆえに自分の行動には責任が伴う訳で、すべてを自分が受け入れ背負わなくてはならない。

当世風に言えば「自己選択、自己決定、自己責任」になるが、仮に思考停止して他人の意見や言葉に従ったとしても同じである。自由はバラ色どころか苦悩の呼び水でもあるが、それでも少しでも心地よい居場所を生命がある限り求め続けるのが人間である。

いずれにせよ、限られた時間の中で、自由を追い求め束縛の中に右往左往して一喜一憂しているのが私達人間で、物事に拘っても思考停止でもうまくない。落ち着くところはバランスと言うことになるが、その際、あまり物事を感情的に抽象的に捉えないで、具体的に考えをまとめていくのが平凡かも知れないが、災難やリスクを避ける秘訣ではないかと思う。

結局、時間を掛けて自由を追い求めても自由になれないことを知るだけだが、それでも諦めずに死ぬまでには何とか自分の居場所を見つけたいと思う訳で、自由·束縛、他力·自力は表裏一体、作用·反作用、陰陽の関係や男と女の関係にも似て、自由とは本当に不可解なものと言える。

まあ、そんな関係を味わいながら苦楽を共にするのが人生かも知れないが、1日の大半を仕事や人様のことに追われていては本来の自分を省みることもできない。人生にはそれなりのステージがある。如何に人生100年、変化と多様性の時代とは言っても、「台風の中でサンマを焼く」訳にはいかない。それなりのステージにあった生き様がある訳で、年老いたら家族や人様のことはさておき、己を省みて健康管理や体調管理に努め、病気をせずに健康で生涯を全うすることに尽きると思う。

それにしても、想いは果てしなく尽きることがない。音楽は何を聞いても心地よく、改めて、すべてに感謝したい。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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