大阪都構想が否決された。「敗軍の将、兵を語らず」と言うが、大都市に限らず、県と市町村の二重行政の弊害は否めない事実である。
まあ、これが民主主義であり、民主主義の限界でもある。「政治家は使い捨て」で、時代の要請(民意)に応えられなければ、引退するしかない。
敗軍の将となった橋本代表の挨拶は、関係者への謝罪とスタッフへのねぎらい、支持していただいた市民への感謝の気持ちがしっかり伝わる潔い政界引退の挨拶であった。
当日の有権者数は、210万4,000人、投票率は66.83パーセントで、近年にない高い投票率だったが、高齢者の反対票が多く、既成勢力の高齢者の不安を煽る戦術が功を奏したようである。
そんな訳で、道州制の導入や原発の後処理、それに沖縄の基地移転等を考え合わせると「主権は国民にある」という民主主義の限界を感じるわけで、私的には、やはり主権は天皇陛下にお返して、使命感に燃える優秀な官僚を育成し国の運営を任せた方が良いように思う。
その意味から、政治家以上に、官僚も既得権にしがみつかずに、次世代のために身を削って頑張ってもらいたいと思う次第である。