文春

「週刊文春」に、女性看護師との不倫疑惑を報じられた音楽プロデューサー小室哲哉(59)氏が、不倫騒動にケジメをつけ音楽業界から引退を表明したが、奥さんKEIKOさんの看病疲れや自らの病気から創作意欲が失われたことも引退の理由ではないかと思う。かって一世を風靡した頃の小室さんを思い起こすと本当に気の毒である。まあ、謝罪会見を見る限り、小室さんは気の弱そうなところがあって、そんなところが女性看護師との関係に発展したのだろう。

もちろん不倫はうまくないが、何年か前の乙武さんの謝罪会見でも同じような印象を受けたが、当事者間で何とか折り合いがつくなら、広く社会に知らしめてまで責任を追求しなくてもいいと思う。

それにしても、最近の文春の報道は行き過ぎである。まぁ一般的に、日本は万葉の時代から男女の仲は比較的に寛容なところがあって、知っていても知らぬふりをしたり、二人の仲に水を差すような野暮なことはしないもので、三味線のお師匠さんに横恋慕したり、丁稚と問屋さんのごりょうはんとの恋仲など、実に艶ぽくて粋なところがある。

私的には、そんな人生の寄り道もないよりあったほうがいいように思うが、これだけグローバル化し、世界観や価値観が複雑な社会となって、愛の形もLGBTなどと言った様々なものが社会的に認知されてきている訳だから、面白半分に低俗なパパラッチのような報道は差し控えた方がいいように思う。

それにしても、そもそも、この手の問題は、極めてプライベートな問題であり、未婚や既婚に拘らず、気持ちや心が動く出会いはそこら中に転がっている訳で、それが時に恋愛関係に発展したとしても少しも不思議ではないように思う。

まあ、すべて神のみぞ知る。秘密を墓場まで持っていく覚悟があればいいと思うが、それを文春は側から土足で踏み込んで、詳しい事情も知らずに公表して社会の晒し者にしている訳で、正に文春の行為は、モテない大人のヤッカミや出歯亀(窃視症)如くの低俗な行為であって、全く持っていただけないものと言える。

当事者は百も承知してやっている訳だから、大きなお節介である。さらに、人間は、程度の差こそあれ、誰もが不倫願望を持っている訳で、そんな気持ちを根から否定するような行為こそ偽善である。

まあ、恋愛感情は長くても3年と言うから、成り行きに任せるのが一番で、それが大人の知恵だと思うが、本当に最近の報道は週刊誌に限らず、くだらないものばかりで反吐がでる。

とにかく雑誌が売れて金になればいいのだろうが、もう少しためになる記事を書いてほしいものである。事実をへし曲げ、都合の悪いことは報道しない。面白おかしくあればいい。そんなことは、今が今始まったことではないが、そんな偏向報道や偏向教育によって、今日の世間の常識や世界観や価値観が形作られていくと思うと情けなくなるし、そんな社会の評価や世間体で、自分の本当の気持ちを推し量り、貴重な人生を台無しにしてしまう人も結構いるのではないだろうか。

そんな訳で、精神科医で心理学者であるアドラーによると「感情には目的がある」と言うが、好き嫌いの感情まで、世間の評価や他人の思惑に委ねてはいけない。私的には、過ちや失敗を恐れずに、愛と正義と勇気を信じて、自分の気持ちや心を大切にして素直に生きるべきだと思うが、文春の記事によって傷ついた人のことを思うと、ずいぶん罪深い雑誌だと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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