感性

未来は明るい。なぜなら、デジタル技術の進展は凄まじく、8年前に40万で売られていた高性能パソコンが、今では中国の新興メーカーによって、8万円程度で作られ売られているからで、急速に進むデジタル技術とグローバル化の流れは、モノづくりを根底から覆し、戦争や災害がなければ、将来は今より遥かに安くて良いモノに恵まれた生活ができるものと思う。

さらに、世界が一つのネットワークで頻繁に結ばれていくと、ありとあらゆる情報が世界レベルで平準化され均一化されて、もはや先進国も後進国もそれほど技術格差がなくなるものと思われる。

そんな兆候は、今のスマートフォン市場を見れば一目瞭然で、性能からすると iPhoneに代わるスマホは幾らでもあり、Phoneの魅力は今は性能ではなく、生活スタイルやデザインやステータスに移っていると思う。

Apple watchで、電車に乗りコンビニで買い物をするライフスタイルが、スマホやウォッチの需要を創り出している訳で、新らたなライフスタイルを提唱し「新たな価値」を創造したことが、Appleが成功した理由であり、既存の世界観や価値観にしがみついていては、Appleの成功はなかったと思う。

これから、IT技術の進展に伴い、AIにより膨大な情報が集積され解析され、新たな価値の創造のリソースに使われるようになる訳だが、そんな時代を生き抜くには、IT機器のセンサーでは感知できない感覚や感性を磨くことが大切である。

言い換えれば、来たるべき新時代のモノづくりは、江戸時代の職人技にあるのではないかと思う。

まあ、これだけ物に溢れ、豊かになっても幸せを実感できない今の生活には、お金やモノや既存の概念では充足できない何かがある訳で、そんな価値を見出す感覚や感性を磨くことが、新時代を生き抜く秘訣ではないかと思うからである。

そんなことから、今一度「私達の幸せとは何んなのか」を考え、新たな視点で価値の創造に挑戦していくことが大切だと思うが、それには人間を知ることに尽きると思う。

幸い、私達は余程の変人でない限り、周りからの自己承認欲求を持っており、恋心は越前の母が火鉢の灰を掻き回して答えたように、男も女も灰になるまで消えないのが普通で、ヨーロッパ芸術の源泉は求愛行動にあるとも言われる。

そんなことから、歴史や宗教、民族や伝統、文化芸術や娯楽やスポーツなど、生活全般に亘り幅広く接して、感覚や感性を磨き、AIにはマネできない時代が求める共感能力を養うことが大切である。

自室に籠もりデバイスのスイッチを入れれば世界中の情報は得られるが、それでは作られた感覚や感性しか手に入らない。

本物の感覚や感性は、直に肌で場の雰囲気を体感しない限り磨かれない。要するに作り物は作り物、本物に勝る臨場感がないからである。

そんなことから、新時代は便利で快適なインフラを駆使して「可愛い子には旅をさせろ」ではないが、いろんなところに出掛けて行って、いろんなことを実際に見聞きして、経験を豊かに積むことが大切だと思う。

時代は大きく変化している。 江戸時代は、江戸から京まで13日から15日かかっていた東海道は、今では 最速で2時間40分である。そんな時代に、過去の失敗やコンプレックスに囚われていてはいけない。乗り遅れたら、次の電車に乗ればいいだけの話で、乗り遅れたことをいつまでも悔やんだり後悔してはいけない。失恋しても、離婚しても、気持を切り替え、未来を見据えて、旅先の新たな出会いに、胸膨らませるべきである。

そんな思いに、これからも新たな出会いに、愛と勇気と正義を信じて、頑張ろうと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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