テニス

大坂なおみ選手が昨夜オーストラリアで行われた全豪オープンで優勝し、全米オープンに引き続き、4大テニスタイトルのうち2冠を征した。

マスコミやマスメディアは、彼女の勝利を日本人の快挙として、日本人のポテンシャルの高さや美徳を売りとする報道をしているが、彼女は米国のフロリダに在住する米国人で、そもそも全米テニス協会が彼女に関心を示さなかったことから、父親が日本人登録をしただけの話で、日本には3才までしか暮らしていなかったことからしても、日本人を売りとする報道には違和感を覚える。

つまり、勝因にルーツが日本人であることや、日本人の美徳とされる謙虚さや我慢強さを持ち出すマスコミの創作報道には、ラーメンの元祖が韓国のソールフードであると主張するお隣韓国流の歪曲捏造コメントに似たものがある。

また、彼女自身も「日本のテニスや日本人観を変える存在という声もあるが?」との質問に、「私は自分のアイデンティティーは深く考えず、私は私だと思っている。育てられた通りになってきている」と、また、「テニスに関しては、あまりというか、ほとんど日本のスタイルらしくないと思っています」とも、さらに、「日本の子どもたちにメッセージを」と言われると、「私を目標にしないでください。それまで責任が取れないです」とユーモラスに答えていることからも、彼女の勝因を日本人のポテンシャルの高さや「謙虚さや我慢強さやメンタリティ」に結びつけるには、多少無理があるような気がする。

まあ、そんな日本の「イエ」や「ムラ」社会的な発想を後生大事にして、狭隘な垢抜けないコメントをしているようでは、日本のマスコミも時代遅れである。なぜなら、彼女自身がアイデンティティなどどうでもよく、実力が一番なことを証明しているからである。

要するに、今は人やモノが自由に行き交うグローバルな時代である。毎日口にする食べ物の62%は海外で生産されており、身の回りの小物や服などは中国やベトナムで生産されたもので、裸にして計測すれば純国産の人など誰もいない。

そんなことから、私達は既に誰もが確たるアイデンティティを持ち得ない訳で、中国共産党の幹部の子供が米国籍を取得していることからも、目先の利く連中は将来性を見越して、自分なりの対策を講じている。

まあ、ネットを介して、瞬時に世界の情報が個人レベルで行き来する時代である。私の友人にも子供が米国で寿司職人をしているとか、IT企業に勤めているとか、家族ぐるみで香港在住の知人もいる。

グローバルリズムによる変化は、今や加速度を増し、この先何か起こるか分からない。東西の文化文明や価値観や世界観が激しく衝突し、核戦争が勃発して一挙に猿の生活に戻るかもしれないし、反対に何処かの国の覇権によって、とんでもない奴隷階級社会が構築されるかもしれない。

いずれにせよ、批判は簡単だが、現実は、馬鹿も悪党もいて成り立つ社会である。幾ら正論を述べてみても、そんな粗悪な連中もいるからこそ、今の生活が成り立っている訳で、如何なる言葉にも自己矛盾があることは否めない事実である。

そんなことから、変わりゆく世相に、無理矢理ノスタルジーを求めてみても意味はなく、過ぎ去れば、何ごとも忘れ去られ、意味を失う存在であることを知るべしである。

そんな想いに、つくづく勇気を持って、全ての差別や偏見から離れて、自由奔放に今を大切に生きようと思うが、季節は冬の真っ只中であるが、既に遠の昔にウィンタースポーツから離れた私の気持ちは、節分を乗り越え隅田川のお花見にある。それまで、暫しの辛抱である。体調管理に努め、温かい春に向け実りあるものにしていこうと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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