存在


GAFA(ガーファ)とは、世界的に個人データを圧倒的な規模で集めている勝ち組企業のことで、

検索エンジンやクラウドなどを提供するGoogle(グーグル)、デジタルデバイス(iPhoneやiPadやMac他)やソフトウェアなどを提供するApple(アップル)、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)を提供するFacebook(フェイスブック)、世界最大のネット通販(電子商取引)を運営するAmazon.com(アマゾン・ドット・コム)の4社の頭文字をつないだ呼称(造語)である。

簡単に言うと、スマホなどを介する商取引の舞台となるデジタルプラットフォームを提供する大手IT企業のことであるが、彼らの活動は今や一国に留まらず全世界に及び、莫大な利益を上げている一方、その企業利益への課税は、支店などの恒久的な施設(PE)がある国でしか課税されないことから、低税率国に利益を移し替え合法的に節税しているらしく、一般的な多国籍企業の実効税率が平均23.2%なのに対し、GAFAなどのIT大手企業の実効税率は平均9.5%と大きく下回っていることからも、グローバルに稼ぎ、ローカルに節税しているGAFAの実態が見て取れる。

そんな構図は、通販が地方の地域経済の衰退に繋がっていることからも想像がつくが、彼らデジタルプラットフォーマーの活動が、世界的にも富の偏在を招き、格差の拡大に繋がっていることは確かである。

そんなことから、今回のG20では、その是正案が話し合われたようだが、これだけグローバルな時代ともなれば、グローバルな企業活動にはグローバルな課税制度を適応して、 国際的な取り決めで按分するような形にするといいと思うが、課税権や分配権を巡る遣り取りの中で、グローバル企業の存在が国際金融資本の如く益々膨れ上がり、国家の主権が危うくなるような気がする。

まあ、時代の趨勢だから仕方ないが、男と女の関係も、恋愛と子育てが分離され、同性婚などのLGBTやSOGI(ソジ 性自認)が、世界的にも市民権を得ている現実を踏まえると、もはや私達のアイデンティティを、既存の国家や組織や血族に求めることも能わぬ時代に突入した感がある。

つまり、己の存在を他者との関係性に求めること自体が危うく難しくなってきた訳で、理性を頼みに唯物論的な思考や意識には生きられない時代になったのかも知れない。

まあ、霊性に目覚め、すべてを万物の創造主に委ねるにしても、また、己の仏性に託するにしても、己を含め万物を写し出す鏡が、埃に塗れ落書きがあっては真実を写せない訳だから、私的には、常日頃から鏡に磨きを掛け、鏡面を曇らすようなことはしないようにしようと思う。

そんなことで、暦の上では春とは言え、ポカポカ陽気には程遠く、今日も一人寂しさが募る。そこで孫にでも会いにいこうかと思いきや、孫の家はパパ一人が健在で、後は皆なインフルエンザで休んでおり、図らずしもLineで様子を聞き及び、感染を免れ、ことなきを得た次第である。

そんな訳で、今日も一日が終る。日中は例年より温かいが、やはり夕刻は寒い。新調したユニクロのライトダウンが軽くて心地よい。すべてに感謝し、新たな出合いを信じて、また頑張ろうと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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