年金

ご案内のように、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、私達の年金保険料160兆円を運用し、そのうち50%を国内外の株式に投じている。株価が下落すれば、当然、私達の年金資金も大きく毀損する。これまでもGPIFは、株安に襲われるたびに年金資産を減らしてきており、2015年7~9月期は8兆円、18年10~12月期は14兆円もの運用損を出している。今回の株価暴落でも、大損しているのは間違いなく、17日の衆院厚労委で、無所属の山井和則議員が、衝撃的な試算を公表している。なんと、3月16日時点(平均株価1万7002円)で、22兆1000億円もの運用損を出しているという。過去最大の損失額である。

GPIFの運用失敗は、他人事では済まされない。私達が受け取る年金が大幅にカットされるからだ。安倍首相は16年2月、「想定する利益が出ない時は、当然支払いに影響する。給付にたえる状況にない場合は給付で調整するしかない」と、衆院予算委でハッキリ答弁している。

GPIFが運用している資金は国民から預かった資金である。運用状況を細かく公開もしないで、責任の所在もむやむやになってしまう組織のあり方は、情報公開、自己選択、自己責任を原則とする構造改革の失敗を意味する。

こんなデタラメの体制や体質を厳しく糾弾し世間から追放していく意識を、私達は肝に銘じて、この機会に社会全体で共有し行動に移していく必要があるのではないかと思う。年金の原資は私達が生涯を掛けて積み立てた資金である。それを守銭奴のマネーゲームと一緒にされてたまったものではない。GPIFは常に責任の所在を明らかにする必要があると思う。法律で決められていれば済む問題ではない。道義的な責任の所在を明らかにすることを求めたい。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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