トリチウム汚染水の海洋放出が決まったが、2年後に100倍に希釈して海洋に放出するとは言え、半減期は12 3年、体内に取り込まれると10日ほど内部被曝のリスクがあると言うから、産地を確かめもしないで、海産物を口にできそうもない。
何とかトリチウムを分離する技術を確立してほしいと思うが、発災から10年を経過してもできないとなると、日本の技術力も大したことがない。電気料ばかり高くなっているが、その辺の技術開発にそれなりの投資をしているのだろうか。
そんな視点から、最近の日本の社会インフラへの投資傾向を眺めてみると、5Gなどの通信関連投資ばかりが脚光浴びており、既存の社会インフラである電気ガス水道、道路や橋梁等への投資が停滞しているような気がする。
なぜなら、私の地元でも、12日午前JR身延線の橋りょうから、およそ5メートル下の市道に、枕木を固定する重さおよそ1.2キロの金属製のボルトが落下していたと言うが、鉄道や高速道路から市民が一般的に利用する公共施設などの維持管理や施設整備なども経費削減から最低レベルだとすると、考えものである。
ちなみに、地元の児童館を拝見するに、外壁の塗装がハゲ落ち、見るも無惨な風体に見えるが、古くても小ざっぱりとしていないと、良い運気も舞い降りてこないのではないだろうか。
私的には、あんな暗いお化け屋敷のような施設で子供たちを遊ばせる気にはなれないが、その辺の感覚は人それぞれだとしても、安全に安心して利用できる公共施設の維持管理は、あまりみすぼらしいものであってはならないように思う。
そんな訳で、今後トリチウムイオン水の海洋放出が世界的に日本の評価を下げるものにならぬよう、原発関連に絡む超エリート集団のリベンジに期待したいと思う。