美女が奏する弦歌は欲を持って人を惑わす。人は若きを愛すれど、やがては老いと病と死に苦しむ。改めて娯楽文化の意味を考えてしまう。
こちらも同じく娯楽文化だが、色恋とはまったく違うものがある。よく、女人成仏(女性は女性のままでは成仏できない)と言われるが、女性には梵天(ぼんてん)、帝釈(たいしゃく)、魔王、転輪王(てんりんおう)、仏の五種にはなれない五つの障害があるとされている。しかし、大乗仏教ではすべての衆生(しゅじょう)が仏になるという理念から、女性も男性に身を変えて成仏すると説いている。これを「変成男子(へんじょうなんし)」というが、たとえば『無量寿経(むりょうじゅきょう)』の阿弥陀(あみだ)仏第三十五願(がん)には、女性も浄土(じょうど)に往生(おうじょう)して男性の身になるとあり、『法華経(ほけきょう)』には竜王(りゅうおう)の娘が文殊菩薩(もんじゅぼさつ)の導きによって男となり成仏したと説かれている。
難しい教理経典は分からないが、何となく女性の依存体質からして分かる気がする。しかし、最近の女性は自立しており、下手な男より男っぽい。要するに、人に頼らず、my wayに生きられれば、男であれ女であれ成仏できるのではないだろうか。
すべてに感謝したいと思う。