最近よく夢を見るが、夢と現実の境がはっきりしないことがある。現実が夢になっても問題ないが、反対に夢が夢でなく現実に思えたら、恐ろしいものがある。
正に、妄想や幻想、虚構に生きることになってしまって、「果たしてこれが現実か?」と確かめながら生きるのも滑稽である。
まあ、そうでなくても人間は、まったく新しい場面に遭遇しても、いつか見たことがあるような感覚(既視感デジャヴュ)に襲われたり、反対に普段見慣れた光景が、全く新しいものに見えたりすること(未視感ジャメビュ)もあり、私たちの感覚や感性や想いには、一筋縄ではいかぬものがある。もっとも、頻繁に起きる場合は、てんかんなどの脳機能障害が疑われるが… 痴呆症も含め、歳を重ねると怖いものがある。
ところで、座禅やヨガでは、感覚を止観したときに、私たちの本質である真我が現れると言うが、逆説的に言えば私たちの真我の働きを阻害しているのが、感覚や感性であるとも解される訳で、視点を変えれば、感覚や感性がサタンであり悪霊にもなり得る。
まあ、私達人間は「欲と怒りと妬み」の三毒の煩悩から逃れられない存在であるからして、そんな煩悩の起爆剤になる感覚や感性は、かなり意識して健全なものにしていかないと、サタンや悪霊の手先になってしまう。
まあ、キリストもお釈迦様も、修行中にサタンや悪霊の巧みな誘惑に悩まされたと言うから恐ろしいが、凡人には、その区別さえもつかぬところに悲しいものがある。
まあ、連日の雨に、思い浮かぶことは、7月の夏なのに、変なことばかり、湘南や沖縄の海やフラダンスやタヒチアンダンスや、夏のイベントなどは、一切思い浮かばない。さらに、オリンピックの開会式も間近に迫っているのに、ウキウキした気持ちにもなれないし、まあ、そんなことだから、せめて今年の土用の丑の日は、うなぎでも食べて、景気づけしようと思う。
そんな訳で、今日もうなぎを夢見て、1日頑張ろうと思う次第である。
こんな夏は戻るのだろか? 戻ってほしいと思う。