記憶

時々なぜか、子供の頃よく遊んだ民家の庭先が脳裏に浮かぶ。竹を組んだ生垣や笹が生い茂り、大きな蔵もあって、その脇に祠もある。ちょっとした畑もあって野菜が植えられている。

本当に妙な話だが、そんな子供の頃の記憶が何故か頭から離れない。どこか違った異次元の世界に通じるような感覚である。

さらに、そんな感じがする場所がある。両方とも今でも市中に現存する場所だが、当時とは全く様相が違う。1つはある金融機関の本店になっているし、もう一つは、JRの鉄橋の橋下を通る道沿いにあって、こちらも異次元に通じるような感覚を覚える。

県外でも、藤沢から江ノ島に通じる道すがらに、同じような感じがする場所があるが、実に不思議である。

孫の家の周りにも、やけに記憶に残るところがあって、それなりに音楽をつければ、想い出の動画になりそうである。

まあ、簡単に言えば、現実と幻想の世界がごちゃ混ぜになって、ボケてきたのだろうが、困ったものである。

ところで、今日は先月の工事代金の支払い日で、先方の社員が集金にやってきた。高齢者の働き手が多いことから、当然にして高齢の方がみえると思っていたところ、工事現場のオジサン達とは違って、若くて礼儀正しい綺麗な女性社員がやってきたのには驚いた。会社の雰囲気からして、想像もし得ない若き乙女に、会社のイメージもがらりと変わった。社長とも今回のことで昵懇になり、社員は高齢者ばかりと言っていたので不意を突かれた感じである。お札の勘定も早く、多分金融機関にでも勤めていたのだろうが、こちらも丁度、コーヒータイムだったので、一連のやり取りをしながら、世間話に花を咲かせたが、若い人との会話はそれなりに元気をもらえる。

さらに、解体現場の瓦礫は持ってきてくれれば、サービスで処分しますとの社長の言付けを持ってきてくれ、処分先にいつも苦慮してきた私としては、これ以上の朗報はなく、ひたすら感謝に感謝である。

そんな訳で、昼は妻の買い物に付き合い、戻って鶏肉のガーリックソテーとチャーハンと半ラーメンを作って食べたが、最近は私がもっぱら料理しており、今夜の夕飯も私が用意することになった。

まあ、食事もあと何年元気で食べられるかどうかわからない。そんなことを考えると、健康のありがたさを痛感する。「腹八分目医者いらず」を座右の銘に、無理をせずストレスをため込まないで、体調管理に努めようと思う。

それには、とにかく気の進まない事は、どんなに世間が良いと言うことでもやらないことである。また、良いことより悪いことの方が楽しいし面白いので、その辺の塩梅はよく考えて、余り調子に乗らないで、かつストレスにならない程度に寡欲に徹していくことに尽きる。とにかく、無理は禁物、全て成り行き「出物腫れ物ところ嫌わず」でいくべきで、お互いゆったり構え、これから千里を行くつもりで物事に対峙していこうと思う。

そんな訳で、見上げれば庭の柿もかなり赤く色づいている。朝晩めっきり涼しくなって、日中の作業も楽になる。今週の9日は、わたし的にはセカンドライフの節目にあたるので、ささやかなお祝いをし、自分なりに新たな出発の日にしたい。

時折脳裏を掠める幻想とも思える世界にヒントを得て、新たな予兆や出会いを信じて頑張ろうと思う。すべてに感謝したい。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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