コロナ自粛で家事に目覚め幸せを実感する。とにかく創意工夫を凝らせば凝らすほど、楽しみも倍増、敢えて趣味を探す必要もない。
今ではすっかり習慣になってしまい、精神的にも肉体的にも安定感抜群、大満足、この幸せ感は仕事ではとても得られない。掃除は精神的な安定をもたらし、ガーデニングはかなりの運動量になり、料理は手先も頭も使う。
これから訪れる人口減少・超少子高齢・食糧難時代を自分なりに生き抜く手立てとして、これ程手軽で手っ取り早く、お金も掛からず楽しいものはない。第一生活にハリが出てくる。とても仕事では得られない達成感もある。
ところで、学校教育でも人間力を養う意味から、日頃の生活習慣になるよう技術家庭や保健衛生を重点的に教えるべきで、男も女も家事が一端できるようになれば、コマしゃくれた西洋文明に惑わされないシャキッとした人材が育つのではないかと思う。
そんな自分も、若い頃は技術家庭や保健衛生に疎く軽んじてきた人間で、周りの人が一人また一人、障害を背負ったり亡くなったりする歳になって気づいても遅かりしではあるが、それでもコロナ自粛を契機に家事を始めたところ、これほど奥深いものはないことに気づいた。
正に人間が生きていく上で必要不可欠な知識や知恵が詰まっているわけで、家事は仕事以上のものである。
よくお寺に奉公すると朝から境内の掃除を徹底してさせられると言うが、精神鍛錬になるばかりでなく、生活環境が及ぼす心身の影響を実感する手立てとして、先人が残した知恵の1つだと思う。
さらに、料理は、食材に対する目利きもきくようになり、手先も頭も使うのでボケ防止になる。それに作れば誰かに食べてもらいたいと思う訳で、私の場合、妻がおいしいおいしいと言って食べてくれるのが嬉しい。
また、お掃除は家の中が片付き、塵1つなく整理整頓されていると見た目もいいし、気分もスッキリし気持ちがいいので、多分足腰が立たなくなるまで人に任せず自分でしっかりやると思う。
そんな訳で、今日も朝日を浴びてがんばりたい。掃除やガーデニングをしながら献立を考えるのが楽しみである。巷の健康情報はそれとして、私的にはなるべく旬のものを、心底食べたいものを厳選して料理して食べている。そんな風に食していると、厚生労働省が言う1日30品目とはいかないが、食べ物がバラエティーに富み栄養が偏らないことを実感する。
そんな視点に立てば、巷の健康情報はタイトに実践すると偏食になって、かえって身体によくないように思う。
まあ、同じものだけ食べていては飽きてしまうし、移り気なのは男女の仲だけでもないと思う。
そんなことから、姿形はこの世のものと思われぬほど劣化していくも、常に新しいことにチャレンジして、人様に飽きられない新鮮味ある人間でありたいと思う。
何事も、創意工夫、意欲を持って新しいことにチャレンジしていくしか、自己変革の道はない訳で、歳とともに互いに変化成長していくことが、夫婦円満の秘訣ではないかと思う。
そんなことから、命続く限り、いろんなことにチャレンジして、惰性とマンネリから脱却し、フレッシュな新鮮味をいつまでもキープしていきたいと思うが、どうなるものやら？
家事も工夫次第、惰性やマンネリでしていたら自己変革にはならない。何事も真剣勝負、新たな時代を生き抜くスキルとして習得していきたいと思う。
