いつしかあれだけ繁く通ってきた野鳥たちが姿を見せなくなった。何故だろうと思っていた矢先、知り合いから巣作りの時期に当たることを聞かされ、それで合点がいった。好物のリンゴやみかんをそっちのけで巣作りしているわけで、まさに生命掛けである。
まあ、生き物は何でも子孫を残すことに懸命で、下手をすると命取りになることは、私達人間も例外ではない。色恋恋愛ほどリスキーなものはない。一歩間違えば、酒や博打に並ぶ罪深い道楽になってしまう訳で、社会的な信用を失うばかりか、拭い去れぬ禍根を残すことになる。
まあ、不条理な見えぬ関係性に弄ばれ、いつしかすべてに意味を失ことに為り兼ねない訳で、成り行きに許しと寛容と忍耐を持って、生命の畏敬に感謝して生きるしかない。
そんな訳で、コロナ自粛から外部との接触を絶たれ、ウクライナ紛争でナチスの再来、人間の残忍さを思い知らされ、改めて「今あることに神仏のご加護と極楽往生」を痛感する。
そんなことで、今年は今日で夏野菜の植え付けが完了した。じゃがいもに始まり、里芋、生姜、ナスにきゅうり、トマトにピーマン、枝豆に大葉、オクラにモロヘイヤにスナップえんどう、ニンニクに長ネギに、茗荷は芽を出し、玉ねぎは6月の収穫が楽しみである。
今年は臨機応変に農薬も使い、成り行きにバランスを持って、許しと寛容と忍耐を持って臨みたいと思う。
改めて、すべてに感謝したい。