最近、人気YouTuberらがこぞって250万もする高級カメラ「ライカ」を購入して、動画に加え写真への愛好を深めているが、確かに動画は観るのに時間が掛かる上、想像を想起させるものに欠ける。
それに比べ、写真は写り込んでいるものから、いろんなことが想起されて楽しい。正に世阿弥の「秘すれば花」、全てを見せられてはこちらが入り込む余地がなく、動画はある種のコミュニケーションを欠くようなところがある。
そんなカメラは時計や万年筆やクルマなどと一緒くたで、長く使えば愛着が生まれ、亡くなれば形見の品にもなる。しかし、この種のものは唯一一点モノでなくてはその大切さが担保されないような気がする。
そんな中、終の棲家と、暇に任せて家中のガラクタや思い出の品を片付けてきたが、己れのモノへの拘りや貪りの心が見え見えで、何たる半生かと神仏に会わせる顔がない。
まあ、あの世に旅立つには、内なる自我に立ち向かい空なる世界を観ぜなくては能わぬと言うが、今現在の望みは痴ほう症にならぬことに尽きる。まあ、ボケてしまえば周りの人が大変だが、本人はのほほんとしている訳だから、構わないと言えば構わないが、この辺の曖昧さには、不可解極まりないものがある。
それでも、老いても痴ほうに成り難い生活習慣があるようなので調べてみたところ、1 頭部損傷 2 過度な飲酒 3 難聴 4 高血圧 5 肥満 6 鬱 7 喫煙 8 大気汚染(排気ガスPM2.5)居住環境 9 運動不足 10 糖尿病 11 社会的孤立 12 教育の12項目を目安に生活習慣を見直すといいらしいが、具体的取り入れる努力が待たれる。
いずれにせよ、老化は防ぎようがないから、私的には出来ぬことは切り捨て、成り行きと諦めの中に、空なる世界を観ぜせしめる日々日常を第一に過ごしていこうと思う。
改めて、今あることに感謝したい。
それにしても、若手日本の女子は大したものである。正に日本の課題である。子育てに暇のないお母さんを代弁して頑張ってもらいたいと思う次第である。