国際郵便

ご案内のように、3月1日から手書きでは国際郵便で品物が送れなくなった。「国際郵便マイレージサービス」と言うアプリを使ってラベルを作成しなくてはならない。

一度宛名を入れると使いまわしが出来るから便利は便利だが、地域によっては理解し難いアドレスがあり、宛先を入れるのに一苦労する。さらに郵送料は元払いだから、海外とのやり取りはそれなりに経費が嵩む。AIの普及から、スマホが使えないと海外に物品を郵送できない訳で、スマホは今日マストな持ち物になっている。

スマホで写メすればテキスト化され日本語に翻訳される時代だから超便利だが、そんな感覚で世間をみるようになってしまうと、ローテクで様々な要素が横入りしてくるアナログの世界とかなり解離する訳で、デジタルバーチャル意識と現実とは別物に近いものになってくる。

仮に、料理を一つ取っても、ガスで調理するのとIHでは異なる。IHでは中華鍋を振るってチャーハンは作れない。フライパンの温度や油の量、玉子やご飯の入れるタイミングや火気による不快感など、レシピイメージと実践は別物、現実は手間とタイミングが勝負な訳で、思考より実践、学習より実習に料理の本質が宿している。さらに言えば、食べることより作ることに味も含めた食文化の本質がある。

そんなことで、昨日はやっと夏野菜の苗床を作り、ゴーヤやきゅうり、カボチャやえんどう豆やバジルの種を撒きおえた。その他は5月の連休明けに苗を買って植えようと思うが、今期DIYするパーゴラはサイズを小さく変更したので、そのために残しておいた家の土台を掘り起こしたが、タガネとトンカチで細かく砕き、ツルハシとシャベルを使って概ね撤去した。その分広がった畑にはモロコシを余分に植えようと思う。

しかし、重機なら一気だが、手堀となると汗と埃の世界で、正に机上と現場の違いだが、電動工具にしても便利だが電源や保管場所が必要になる一方、細かい仕事には向かない。趣味道楽の私としては自分の感覚を頼りにノコやカンナを使った方が断然楽しいし、土掘り仕事もトカゲやコガネムシの幼虫やナメクジやハサミ虫とご対面しながら、汗をかくのが妙に落ち着く。貧乏人のみぞ知る世界である。

そもそも、人間の生活は自分にとって不都合なものはみな排除している訳で、土を相手の畑作や土工の仕事は不快で不都合なことばかり、しかし、これが妙に嵌まると言うか、今では土いじりしないと落ち着かない。まさにコロナ自粛で原点回帰したようなもので、机上の空論に踊らされない得体の知れない妙な意識が目覚めてしまった。ハイテクデジタルのAI時代に、ローテクアナログ不便不快不都合さが自分の本性に思え、何処かで意識がすり替えられ思い込みで生きてきたような気がする。

「出物腫れ物ところ嫌わず」そんな外れっぱなしの自分こそ自分であって、健康診断の数値や傍目の自分など糞食らえである。テレビやマスコミによる生き甲斐の搾取や意識のすり替えやくだらない思い込みに費やした時間は計り知れない。もう少し思慮深くありたかった。

そんな想いに、今日も朝日から頑張るじゃん。トカゲもダンゴムシもみんな僕を待っている。

掘り起こした土台の山

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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