朝の雨で出鼻を挫かれたものの、雨のお陰で土が柔らかく耕し易かったので、これ幸いと進めていく内に、いつになくスムーズにキャベツの植えつけが完了した。後は適当に施肥や消毒や土寄せをすれば、2ヶ月後には新鮮なキャベツが食べられる。楽しみである。
時に、7月7日に行われる都知事選の行方が気になるが、さらなる東京のポテンシャル向上を目指すべきなのか、あるいはその余力を地方に分散させるべきなのか、日本経済を牽引する東京のあり方が問われる。
いずれにせよ、都民の税金を都議会の議決を得て都政している訳だから、地方在住者には何も言えないが、48億もの巨額な公費を投入して都庁舎の壁に映し出されるプロジェクションマッピングには、10本398円のキャベツの苗木に夢を託す庶民が両手を上げて賛同できる代物でないことは確かである、
そんな「所変われば品変わる」的な今日の価値観は、正に新自由主義やリベラル左派寄りの価値観に思えるが、そんな思考回路の前提には、生活のあらゆるフェーズで整備尽くされた生活インフラがある訳で、何もしなければそこら辺に転がっている自然でさえ、新たな視点や感覚で再構築しなければならないとなると、正に本末転倒、見方を変えれば「街の景観作りや修景や植栽など」は削ぎ落とした糠を白米にくっつけるようなもので、愚かな姑息りにしか思えない。
とにかく、自然がそのまま残っていることが稀有となる今日、一度失われた自然の尊さを知ることさえ難しく、自然の本質さえ気づかずに一生が終わってしまう気がする。
そんな想いに、改めて今あることに感謝したい。
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