何なんだろう。出会いは不可思議としか言えない。所得格差や承認格差に翻弄され、見栄や妬み、優越感や劣等感に苛まれ己を失う世相にあって、信用や信頼、さらに互いにリスペクトできる関係にこそ、共に生きる意味があると思うが、そんな相手に巡り合ったお二人はさぞかし幸せラッキーだったに違いない。
まあ、生活は現実だから、夢や希望、理屈や理性では済まされないものがある。多くは挫折するが、それらを無理せず乗り越えられたのは流石である。恐らく、太鼓と三味線、餅つきと合いの手のような、打てど響く関係だったのだろう。
当世風に言えば、お互い同じような価値観や世界観の中、半人足を補っても苦にならぬ関係もいずれは終わりを迎えると思うと、浮世の儚さを感じる。
そんな想いに、改めて今あることに感謝したい。