少子化対策

平成22年の平均初婚年齢は、男性が 30.5歳、女性が 28.8歳で、この20年間に男性は約 2歳、女性は約 3歳、年齢が上がっている。また、 29歳までに、結婚している男性の約 50%が結婚しているのに対し、女性は65%を越えており「30歳前の駆け込み結婚」 によるものと推測されている。

一方、厚労省の人口動態総論によると、平成21年の婚姻件数は、71万4000組で、平成20年の72万6106組より1万2000組減少し、婚姻率(人口千対)は5.7で、平成20年の5.8より下っている。それに対し、離婚件数は25万3000組で、平成20年の25万1136組より2000組増えて、離婚率(人口千対)は2.01で、平成20年の1.99より上がっている。

このことことから、晩婚化が進み離婚が増えていることが分かる。最近の人は、結婚する前に、一定期間生活を共にしてから結婚するケースがほとんどだと思われるが、それにしては、離婚が増えているのが腑に落ちない。熱しやすく冷めやすいのか、我がままなのか、仕事や経済的な理由なのか、それとも、すれ違いとか、性格の不一致なのか、理由はよく分からないが、犠牲になるのは子供である。

このような実態を踏まえると、そもそも結婚とは当事者同士の合意に基づく契約行為だから、結婚も離婚も自由にできる制度設計をしてやったらどうだろうか。つまり、離婚しても大きなリスクを負うこともなく、子育てできる支援策を国策として少子化対策に盛り込むのである。そうすれば、少子化に歯止めが掛かるだけでなく、離婚した当事者も負け組に甘んずることなく、新たな生活への第一歩が容易に踏み出せるのではないかと思うのである。

離婚し易くすれば、結婚もし易くなるのである。共に敷居を低くすれば、晩婚化も抑制できるし、高齢出産のリスクも回避できる。男も女も、それなりに結ばれて、毎日がラブラブで楽しく幸せになれるのである。日本中の若者がラブラブで楽しくなれば、不景気などどっかに吹っ飛んでしまうのではないだろうか。

そもそも、男女の交わりは誰にとっても楽しいはずである。それが、楽しくない、面倒だとか、興味がない等と言っている人は、本当に好きな人に巡り合ったことがない人なのである。

本当の愛を知れば、何を犠牲にしても、その想いを遂げようとするのが人間である。また、そうでなくては、文化も芸術も理解できないだろうし、神の愛に触れることもできないであろう。なぜなら、神は、愛するが故の苦難と喜びを、誰にも等しく与えているからである。

高齢化は仕方ないが、少子化は政策でどうにでもなる。けち臭いしみったれた少子化対策でなく、若い男女が、本当の大人の愛を知り得るような斬新な制度設計を国策として推進されることを期待したい。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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