狩猟女子

2月8日のフジテレビ系番組「ノンストップ!NON STOP!」で、デヴィ夫人が「狩猟女子」と呼ばれる女性たちと激論を繰り広げた。「狩猟女子」とは同番組が作り出した造語で、肉食女子以上に積極的に複数の男性と同時に交際する女性のことである。

登場した狩猟女子の一人、22歳のアイドルの谷一歩は22人と交際し、恋人候補生を含めると30人と関係しているという。また、もう一人の狩猟女子、21歳のモデルの立花亜野芽は3年間で100人の男性と交際しているそうである。

番組に出演していたデヴィ夫人が、同時交際について尋ねると、谷は「私がいかに魅力的な人間かっていうことを、言葉では表せない方法で表現している。」と挑発的な言葉で返答した。また、恋人を選ぶ基準について、「男性はステータスで選び、職業と肩書きで足切りをしている。自分の価値観を高めるために多くの男とつきあっている。」と、人間として成長するために、複数の男性と交際していることを強調した。

その発言に対して、デヴィ夫人は「この人は本当の愛を知らないから、22人の男性とお付き合いしているなんて平気で言える。それは本当に人を愛していることではない。本当にステータスのある男性はあなたみたいな人には見向きもしない。」と辛口に批判した。さらに、夫人は、「あなたの恋愛は詐欺、この人は妄想の中で生きている。」と評した。また、立花に対しては、「たった21歳で100人とつきあった女性と誰が結婚したいと思う?」と、その人間性に疑問を呈した。

また、街中での娘を持つ母親へのアンケートでは、大半の回答が2から3人程度の交際暦は想定しているようであり、多くてもいいと回答した母親も26%あった。さらに、「既婚女性の不倫より私達の恋愛の方がましだ。」と言う立花の発言に対して、デヴィ夫人は奥さんをほっとく男性に責任があると言い切ったのが印象に残った。

一方、視聴者の意見は、デヴィ夫人の意見に同調するものが多く、狩猟女子の恋愛論より、華やかな社交遍歴のあるデヴィ夫人の倫理観の方が際立って真実味があって好感が持てた。

私としては、男性遍歴で自分を磨こうとする彼女達がなぜか可愛そうに思えた。それは、自分を磨くことで自分を高め、大人の関係性の中で想いを共にし生きる術を知らないように思えたからである。図らずも、彼女たちが言うように、出会いは大切であるが、それは単に肉体関係を持つようなことではない。出会いが大切なのは、想いを共にして、憂いと悲哀に満ちた人生を、生き抜く力を得るためであって、明日への希望と夢を、そして安らぎと癒しを、浮世に求めることに他ならないのである。それは、芸術であり文化であり、語らいであり、多くはユーモアである。その交わりはいつも爽やかさで、魂の喜びに満ち溢れているものでなくてはならないのである。

そんな大人の交わりを求める狩猟女子であってほしいと思う。なぜなら、人生で一番大切なことは、誰もが認める信頼を築くことに他ならないからである。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
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