感動

連日オリンピックに痺れていて、何も手につかない。選手たちは自分の好きなことしているとは言え、様々な困難や障害を乗り越えて、オリンピックの檜舞台に立ち、命をかけて死闘を繰り広げている訳で、彼らの戦う姿や言葉には、自分なりに人生を力強く生き抜くヒントやメッセージが込められていて、世故や処世術に長けた連中が放つ独特な雰囲気やお茶濁しの言葉とは、一線を画する真実の想いが伝わってくる。

競技を終えた選手たちが流す涙には、修羅場を潜り抜けてきた挑戦者の様々な想いが込められていて、涙なくしては観ることができない。正に、善悪・真偽・時空を超える感動に挑戦することの意味を改めて考えさせられる。

多分、国や民族を超え、さらに様々な世界観や宗教観を超えて、世界中の人々の気持ちが一つになる瞬間だと思う。

しかし、現実には、今大会はドーピングによるロシアの大会不参加や「南北朝鮮統一」を掲げる極めて政治色の強い大会で、連日強風に悩まされる劣悪なコンディションの中、大会スケジュールも放映権の関係から、とんでもない時間に設定されていて、とても選手のことを第一に考えているとは言い難い大会である。

まあ、それでも、オリンピックはオリンピックである。選手生命をかけた真剣勝負は、巌流島の小次郎と武蔵の果たし合いではないが、そう簡単に観れるモノではない。選手やコーチやご家族や関係者の皆さんには心から感謝したいと思う。

そんな思いに、日頃慣れ親しんでいる他のスポーツに目を転じると、やはり横綱日馬富士の暴力沙汰に端を発する日本相撲協会のゴタゴタには失望する。

ところで、相撲は柔道や剣道や弓道や空手などと共に、私は国技だと思っていたが、日本には国技はなく、相撲はプロレスやボクシングやサーカスやストリップなどと同じ大衆娯楽の一つで、面白おかしくいろんな工夫が凝らされ、時には八百長もあると言う。

まあ、そんなことも露知らず、常にガチンコ勝負をしているものと信じていた私としては、がっかり至極一気に興ざめしてしまった。

番付表や取り組みなども、力士の実力や公正な基準で決まるものと思っていたが、そうではなく、さらに八百長もあると言うのである。

まあ、未来永劫「知らぬが仏」で通ればいいが、そんなインチキも度重なれば、世間様の気持ちを裏切るばかりか、自分自身のプライドさえ失うことになり、心が塞ぐことになると思う。

まあ、私的には「相撲は裸一貫」いつもいつまでも、真剣勝負の世界であってほしいと思う。

そんな想いに、生きる目的も意味も見失い、未だに見当たらない私としては、改めてオリンピックの感動を新たにする訳で、選手たちのチャレンジ精神をお手本に、いかなる状況下にあっても持てる力を振り絞り、弛まぬ努力を重ねていく気持ちの大切さを新たにした次第である。

人生は、誰にとっても毎日がオリンピックである。ローマは1日にしてあらず。アルプス一万尺も最初の1歩から始まる。

そんな思いに、わが母校の校是「質実剛健、日に新た」を胸に刻み、失敗や過ちでメタメタの人生とは言え、最後の1歩まで諦めずに頑張っていこうと思う次第である。

jpjapon について

3匹の犬と優しいけど時々意地悪な元気なおばさんと桃やブドウに囲まれた田舎で暮らしています。音楽と写真が大好きなパソコンフリークです。日々の想いを、聖書の御言葉や御仏の教えを交えて仲間と語り合うのが大好きです。平凡な日常から垣間見る世間の出来事を、自分流に書き綴っていきたいと思います。
カテゴリー: 未分類 パーマリンク